おしゃべりは女と男の特権?

シニア・ナビのサークル「関西友の会」は発起してから参加者が
どんどん増えていま30数名になっている。
そして待望のオフ会が今日、開催された。
大阪の街の歴史を知り、食事や水上バスを愉しみながら親睦を深める。


発起人はY氏、オフ会への参加者は新旧男女合わせて11名であった。
まずは懐かしい面々と初対面の方とのあいさつを交わす。


5年ぶりぐらいに会った女性は「やつれたン違う?」と
肩のあたりをいたわりながら心配してくれる。
ううむ。確かにそうかもしれない。
以前はもっと肩や胸に肉がついていたのにと
自分でも痩せていることを恨めしく思う。
それに昨年歯の治療をしたあと、あごのあたりが痩せ
シワができたような感じがある。
不本意だけどいまさら元に戻せないのは、仕方ない。


また旧知のある方は「ちょっとふっくらしてきたん違う?」と覗き込んでくれる。
確かに最後に会ったそのころよりは、頬に多少の膨らみが
出てきたようにも思っている。
何しろこの一年グウタラして何のストレスも感じない日常を送って
いるのだからその分、余裕が出てきたかも知れない。
一見矛盾しているような二人の言葉はどちらも当たっている。
以前の自分を照らし合わせ客観視できることが有り難い。


長いあいだ、わたしはオフ会などへの参加を見送っていた。
今春シニア・ナビが再開され旧シニア・ナビの方たちとの
交流や新たな出会いが始まり、嬉しく思っている。


そんななか、この会を主催しているY氏は「花の世話ばかりしないで
オフ会をしようよ」とさりげなくわたしを引っ張ってくれる。
かつてのお仲間に会ってみたい気持ちが強くなり
今回の参加となったわけであるが、久しぶりのそれは
同窓会にでも行くようなワクワクした気分だった。


つい先日もある地域のオフ会に誘っていただき出席したばかりである。
そのときも初対面の方ばかりにも関わらず、
心を傾けることができ、そのこともふんわりと
わたしを温かく包んでくれている。
他とのコミュニケーションの大事さを思う。


京都や兵庫や岐阜や愛知などからこちらを訪れてくれた今日のオフ会も
年配の男女が集い、お互いの距離を埋める。
短時間であっても何と親しみやすく、居心地のいいグループだろうかと思う。
若いときと違って年齢を経たぶん、それぞれ相手に対する慈しみが
感じられ、何だか兄弟や親戚のような親近感を持つ。
歴史を学ぶことなどそっちのけのおだやかな談笑や
爆笑など、笑いの渦が絶えない。


大阪を代表する大川を新緑と心地よい風に当たりながら水上バスで愉しむ。
わたしは7月の天神祭りの船渡御でここを何度も通ったなぁなどと
緑いろの川面を見つめながら懐かしく思ったりした。


それにしても同じテーブルに座った初対面同士の女性ふたりの
会話のノリの良さには、圧倒され微笑ましく感じた。
遠慮ない言葉がぽんぽん出て、漫才のような息のあう話しぶりが
もう何十年も付き合っているかのような錯覚を起こすほど面白い。
関西人は、特に大阪のオバサンはすぐに誰とでも仲良くなる、と
いうけれど、いい意味でまったく的を射てると思った。


映画通の男性はいつもウィットに富んだ文章を書かれている。
以前からどんなひとなのだろう?と思っていた。
図らずもお会いすることができ実際会話をかわしてみると
控えめでありながらなんと奥行きのある情の濃い方なのだろうと
思ったりした。


またある方は「人生2回説」を地で生きドラマのような
心豊かな人生を歩んでいる。
旧のシニアナビのなかで日記をつづっており
「その後」を知りたいと思っていると
「バチが当たって大病をした!」とご本人は屈託がない。
充実した生き方をされている様子を見て
やっぱり嬉しくなった。


初めてお会いする京都出身のある方は、なんと住まいが
わたしのところと近い。
淡々とさらりと自身の旅の感想などを記している。
文章のイメージと変わらない感じを受けた。
次回はその方が今度京都を案内してくださるそうだ、
楽しみである。


ある方もふんわりと優しい雰囲気を持った
熟年世代の男性である。
おみやげをいただいたり、他愛のない話をしたり
気持ちがほっこりしてくる。


こんなに人との出会いでこころが癒されるを感じるのも
久しぶりである。


ふだんネットだけで繋がった人間がこうして
ひとつの時間を共有し、楽しさをわかち、生きることへの希望としていく。
不思議だなぁと思えるこの空間は、人間が本来持っている
他者との関わりを一層深めてくれる。
他愛のない交流は人を元気にさせる。


男も女もおしゃべりしよう。
交流を深めよう。

オフ会の主催者を始め集ってくださった皆様
お疲れさまでした、そしてありがとうございました。
またお会いしましょう!


アメリカデイゴ


アメリカディゴ