映画「Black & White/ブラック&ホワイト」

どうみたって70代の女と60歳の女が喜んで
観る映画ではないような気がする。
たまたま友人と入った映画館で、待たなくていいのをと、
選んだのが「Black & White/ブラック&ホワイト」だ。



大阪での封切りは20日の金曜日だが、それ以前に
プレをやっていて一足早く、観られたのは、嬉しい。



マックG – 監督 で アンジェラ・バセット,
チェルシー・ハンドラー,が主演。
もてる女性役にデリース・ウィザースプーンというキャストで
わたしには、なじみのない俳優ばかりである。


ひとりの女性をCIAの腕利きイケメン二人が、
奪い合うという恋愛バトル。
おまけに吹き替え版でもあるし、映画の出だしから
激しいアクションばかりで
いまいちだなぁと思っていた。


まわりを見渡すと、平日のせいか熟年世代ばかり・・。
落ち着かない感じで物語を追った。
でも結論から言うとおもしろい!シニア世代も十分楽しめる。


CIAの辣腕コンビ男二人は、ある日闇商人の取引現場を
抑える極秘任務を負い、主犯を逃がしてしまった。


謹慎処分になった二人は、暇をもてあまし
タックは恋人を探す目的で、恋愛サイトに入る。
そこでローレンという女性と知り合い、一目惚れしてしまう。
片方のFDRという男は、ビデオ店で女性をナンバして
その女性に恋をする。


二人が惚れた女が同一人物だということがわかりびっくりするが
親友同士、協定を結び彼女獲得合戦を繰り広げる。
男たちは、職権乱用ともいえる極秘のやりかたで
彼女のプライバシーをどんどん覗き、好みや生き方などの情報収集に
努め、ますます女の心を捉える。


アメリカのCIA、ロシアのKGBなどは、
身の毛もよだつ恐ろしい諜報機関である。
そのような極秘の任務を負った、ふたりの恋の駆け引きは、スリル満点だ。
実際、現実でも電話の盗聴や個人のプライバシーなどいかなる情報も
知らない間にすべてCIAに諜報されているというから、
あながち誇大でもなさそうだ。
彼女の居住地を調べ進入することなどお手の物だ。


ローレンは、二人が親友でCIAの捜査官だとはもちろん、知らない。
警戒して男たちに心を開かないローレンだが
回を重ねるうちに、両方の男性に惹かれてしまう。
ローレンはどちらを選ぶか、迷う・・・。


やがて二人の身分がローレンの知るところとなり
親友だったことも判明し驚くが、心は両方を諦めきれず揺れる。


派手なアクションとめまぐるしく変わる映像に
物語が掌握できなくなるほどの展開に多少しんどさも感じる。
だが、最後になぜかあったかい感情が残る映画である。
あんなに素敵なイケメン二人に惚れられたローレンが羨ましくさえ思うが
肝心の彼女の姿態は、そんなに魅力的でもないなぁと感じるのは
わたしだけか・・・・。