ついにここまで来たか。
友達を「レンタル」しないといけない輩が出没したのか。
だからこんな商売が成り立つのだ。
なんだぁ、これは?・・・だ。
月に2,3回足を運ぶようになった岩盤浴の施設には
パノラマの大きな窓のある部屋にマッサージ機が置いてあり
各種の岩盤部屋で大汗流したあとの憩の部屋になっている。
畳20畳ぐらいあるのか、広々として気持ちがいい。
足を投げ出してBGMに耳を傾けるのもよし、眠るのも良し。
寝てばかりいたわたしも、最近はどっさり常設してある
マンガや週刊誌に目を通すようになった。
美容室でもあまり読みたいと思わない各種週刊誌に目が行くのは
眼精疲労からすっかり抜けきった、ぱっちり眼のせいか。
週刊新潮か文春だったかに「レンタルフレンド」と
いう耳慣れない特集があり、ミーハー気分で読んでみた。
作者は聞いたことのない女性作家である。
≪娘が結婚して家を出て、空虚になり無趣味なことから
友人と言えるひとがいない。
どこかへ出かけるにも、ひとりは寂しげに見える。
一緒にでかけてくれる女性を「レンタル」をしてみた・・・≫
と言う書きだしである。
(実際は別なきちんとした表現であるが)
いまどき、モノ書きをなりわいにしている作家に
連れだって歩く友人が誰もいないとは信じがたいが、
そのような理由つけで数人の女性をレンタルしたことを
レポートしているのもいまどきの世相か。
女性が男性をレンタルすることもあるそうなのだが
記事にはこのあたりのことはなかったような・・・?
手始めに作者は40代の若い女性をレンタルした。
「紹介所」のような処に申し込むと希望の人が来てくれる。
ヘルパーをしていたとかいう女性と軽くドライブし食事をするなどして
3時間ほど一緒に過ごし2~3万円の出費だそうである。
その後、数人の女性とのレンタルについても記している。
食事代やドライブなどの経費はもちろん依頼者負担だ。
さほど楽しそうでも無く、充実した会話がありそうでもない
「レンタルフレンド」との交流に、作者は満足したのだろうか。
俄か仕立てのフレンド?と連れ立って外出をするなど
価値あることだったのだろうか。
一方で、友達を作れない、居ない、つながっていないと感じる人には
手軽に「友達感覚」を楽しめてしばし孤独や寂しさから
逃れることのできる手段なのだろう。
社会が生み出した産物である、受け止め方はそれぞれだ。
「レンタルフレンド」・・・。
時代だ。
今や、わざわざ「レンタル」などしなくとも流行りの LINEなどで
ハイリスクだが、簡単に友達が作れるのではないのか?
吹けば飛ぶような軽い刹那の友達が・・・。
記事の小見出しのなかで目を引く「財産を・・・」の
被害に遭ったようなキャッチコピーはいかにも思わせぶりで、
結局、記事を売らんがための餌に過ぎなかったのか。
もちろんなにもないに越したことはないだが。
まったく・・・
ロクでもない記事に目をやるのだから、こちらも相当ヒマ人である。