レンタルフレンド!

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ついにここまで来たか。

友達を「レンタル」しないといけない輩が出没したのか。

だからこんな商売が成り立つのだ。

なんだぁ、これは?・・・だ。

 

月に23回足を運ぶようになった岩盤浴の施設には

パノラマの大きな窓のある部屋にマッサージ機が置いてあり

各種の岩盤部屋で大汗流したあとの憩の部屋になっている。

20畳ぐらいあるのか、広々として気持ちがいい。

 

足を投げ出してBGMに耳を傾けるのもよし、眠るのも良し。

寝てばかりいたわたしも、最近はどっさり常設してある

マンガや週刊誌に目を通すようになった。

 

美容室でもあまり読みたいと思わない各種週刊誌に目が行くのは

眼精疲労からすっかり抜けきった、ぱっちり眼のせいか。

 

週刊新潮か文春だったかに「レンタルフレンド」と

いう耳慣れない特集があり、ミーハー気分で読んでみた。

 

作者は聞いたことのない女性作家である。

≪娘が結婚して家を出て、空虚になり無趣味なことから

友人と言えるひとがいない。

どこかへ出かけるにも、ひとりは寂しげに見える。

一緒にでかけてくれる女性を「レンタル」をしてみた・・・≫

と言う書きだしである。

(実際は別なきちんとした表現であるが)

 

いまどき、モノ書きをなりわいにしている作家に

連れだって歩く友人が誰もいないとは信じがたいが、

そのような理由つけで数人の女性をレンタルしたことを

レポートしているのもいまどきの世相か。

 

女性が男性をレンタルすることもあるそうなのだが

記事にはこのあたりのことはなかったような・・・?

 

手始めに作者は40代の若い女性をレンタルした。

「紹介所」のような処に申し込むと希望の人が来てくれる。

ヘルパーをしていたとかいう女性と軽くドライブし食事をするなどして

3時間ほど一緒に過ごし2~3万円の出費だそうである。

 

その後、数人の女性とのレンタルについても記している。

 

食事代やドライブなどの経費はもちろん依頼者負担だ。

さほど楽しそうでも無く、充実した会話がありそうでもない

「レンタルフレンド」との交流に、作者は満足したのだろうか。

俄か仕立てのフレンド?と連れ立って外出をするなど

価値あることだったのだろうか。

 

一方で、友達を作れない、居ない、つながっていないと感じる人には

手軽に「友達感覚」を楽しめてしばし孤独や寂しさから

逃れることのできる手段なのだろう。

社会が生み出した産物である、受け止め方はそれぞれだ。

 

 

「レンタルフレンド」・・・。

時代だ。

今や、わざわざ「レンタル」などしなくとも流行りの LINEなどで

ハイリスクだが、簡単に友達が作れるのではないのか?

吹けば飛ぶような軽い刹那の友達が・・・。

 

記事の小見出しのなかで目を引く「財産を・・・」の

被害に遭ったようなキャッチコピーはいかにも思わせぶりで、

結局、記事を売らんがための餌に過ぎなかったのか。

もちろんなにもないに越したことはないだが。

 

まったく・・・

ロクでもない記事に目をやるのだから、こちらも相当ヒマ人である。