老残の愉しみとして旅行を思う人は多いだろう。
まだ老境に至るほどではないわたしも、時間だけはたっぷりある。
金持ちならぬ「とき持ち」人間である。
いま何がしたいか問われれば、ゆっくりひとり旅をしてみたいと思う。
贅沢な旅は望んでいない。
昨今は格安ツアーが大流行で、最寄りの集合駅まで行くと
そのまま目的地へ行き、眠っている間に地元まで送り届けてくれる。
ラクチンだ!
集合駅は、ほとんどの場合、徒歩圏内だから、よけいに嬉しい。
自分流のプラプラ旅もおもしろいかも?と無い知恵を絞りたくなる。
自分で時刻表を繰り、泊る宿を探し、好きな時に、気になる処を散策し、
気に入ったスポットがあればスケッチをするなど
じっくりアングルを捉え写真に収めてみたい気もする。
ツアーなどでは少し写真に凝ろうものなら、置いてけぼりを喰う危険性大だ。
地元の人が多く訪れるところがいいな。
地域の方言を聞きながら地元の空気をたっぷり味わいたい。
柑橘の匂いや、おかきの香ばしい香りが漂い
各駅に止まる車窓の景色を、幼な児のように飽きずに眺めるのもいいなぁ。
哀しいかな「地図の読めない女」の見本みたいなわたしは
国内であってもひとりで時刻表を繰り、電車を乗り継ぐ才には欠けている。
果たして成るかな・・ツアーを利用しないひとりの旅。
手始めに、以前から関心のあった
「大阪近郊区間一周旅行」などやってみたい気がする。
初乗り160円で行ける最強のプチ旅である。
(大阪環状線) 普通 環状外回り
(和歌山線) 普通 五条行き
(和歌山線) 普通 王寺行き
(関西本線) 普通 亀山行き
そして最終地、わが最寄りの駅まで戻る。
とまぁ、一日でこれだけの線を乗り継ぐ。
JR沿線の、どの駅からでも乗れる。
ひと筆描きのような赤い沿線を一日かけて廻る。
駅から一歩も出ずにひたすら快速以外の電車を乗り継ぐのだ。
しかも、始点の駅を始発にしないとその日のうちに戻って来れない。
1周は聞くところによると17時間は、かかるそうである。
時刻や、乗り継ぎの便を綿密に調べ、一歩も駅から外へ出ない旅・・・
おもしろそうだ。
似たような好奇心をもつ知人を誘ってみようか。
いや、やっぱり、ひとり「わけありそうな」顔をして
ローカルな電車に揺られるのもいいかもしれない。
お茶とお菓子とおにぎりと果物を積め込み、車窓の人となるのも
今年のやってみたいことのひとつだ。
今週のお題「2014年プライベートでやりたいこと」