玉ねぎの話し

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薄切りにした玉ねぎは、わが家のサラダの筆頭株である。

季節を問わず、水菜やピーマン、レタス、セロリ、リンゴなどと

一緒に皿に盛り、オリーブ油と塩、粗引き胡椒だけで味を整える。

玉ねぎの淡い辛さとリンゴの甘味が調和され、ほどよい旨みになる。

毎日食べても飽きない。

おまけに血液をサラサラにするというから、よけいに手放せない。

 

玉ねぎは生で食べても甘味があり、おいしい。

スライスして鰹節をかけて、ポン酢で食べてもいい。

もちろんシチューや揚げ物などにも重宝し

ジャガイモなどと同じく冷蔵庫には必ず埋まっている必需品である。

 

ところが、最近の玉ねぎの辛さと言ったら、どうだろう。

煮物だとわからないが、サラダにいれたときのツンと鼻にくる、匂いと辛さ。

水にさらしても今食べている玉ねぎは、いっこうに臭さと辛みが取れない。

あまりに辛くて、つい玉ねぎだけ残してしまう。

心底、不味い!と思う。

産地によるものだろうか。

玉ねぎにも、当たりはずれがあるようである。

 

野菜は生協の宅配を利用しているが、ときどき「道の駅」

なる処で求めることもある。

生産者の地域や顔写真までカタログなどに載っているから安心だ。

宅配は、ほとんどが九州産だが、新鮮だ。

採れたてが翌日届くようになっているらしい。

 

時々注文をし忘れ、近所のスーパーやコンビニで買うこともある。

果物などと違ってさほど味は変わらないものの、

たまに「不出来な」玉ねぎに遭遇することがある。

 

先日、スーパーの野菜売り場で黒山の人だかりだった

「玉ねぎの袋詰め」を、安さにつられて買ってしまった・・・

国産と表示してあったのだが、どうだろう?

 

淡路島へ観光で行った時、道路沿いの玉ねぎの直売店は、

買いもの客でにぎわっていた。

特別に割安感はなかったが、玉ねぎと言えば産地である。

安心感もあり、おみやげに求めるひとが多いのはうなずける。

ところが、見てしまったのだ・・・

隅の後ろに積んであった段ボール箱を。

しっかり「中国産」と書いてあるのには驚いた。

 

和歌山の梅干しの産地で有名な処も、中国産が多いと言うことも訊く。

今や産地の偽装表示など珍しいことはなく、慣れっこになってしまった感が

あるが、丹精込めて作られた作物とは、味に違いがあるように思う。

 

前述の辛い玉ねぎもその類なのだろうか。

安い、不味いはいただけない。

早く食べ切って別なおいしい玉ねぎに会いたい。

たかが・・・されど・・なのだ。