チビたちのところへの子守奉公は相変わらず続いている。
ママは、バレーボールがよほど楽しいのか夕方になると
いそいそと支度を始め、出かける。
以前はそっと隠れるように、3歳にみつからないように
玄関を出ていたものだが、今ではニコニコと手を振りあっさりしたものだ。
意外にケンカもせず兄弟で遊んでいる。
こちらはベビーシッターの仕事の量も少なくなり、お風呂に
入れることも、むろん家事一切を手伝わなくなって久しい。
病気になる前は散らかった部屋を片付け、お風呂に入れてやり
激しいボール投げなども付き合っていたけれど、ママに止められているのか
3人は、何も無理を言わなくなった。
小学生2人の国語の音読を聞いてやり、時間割を確認したり
3歳が「絵本読んでぇ」と次々と引っ張り出して来ては
ばぁばの膝のなかにすっぽり入ってくる。
3歳の体重の重みがちょうどいい塩梅で、心地よい。
それぞれ、にぃにも、ねぇねも同じようにばぁばの膝のなかに
収まり、甘えてページをめくっていたものだ。
少しずつ彼らの面倒をみる度合いも少なくなっている。
8歳になったジュンペイもサッカークラブに夢中になり
身体に筋肉がついてがっつりしてきた。
相変わらず、門限ギリギリまで汗だくになり走り回っている。
小学1年になったかえでは、ランドセルが
歩いているような小柄ながら、チアダンスなるものを始め張り切っている。
彼女は舞台のような華やかさが好きで自己顕示性がたっぷりだ^^
彼らの就寝時間は、朝が早いこともあり9時前には寝かせるようにしていて
布団のなかに入るとコトンと眠りについている。
しかし、一番下のソウスケは、幼稚園から帰ってから
昼寝をしたりで、なかなか寝付けない。
暗闇のなかで、あっちごろん、こっちごろんと運動会さながらに
足をにぃにの顔に絡ませては寝苦しそうである。
そんなとき、特効薬の?シューベルトの子守歌を歌ってやる。
かつては、魔法にかかったみたいにす~っと寝てくれ助かったものだ。
先日も小さい声で、「♪眠れ~眠れ~~」と、いい気分でハモっていると
突然、3歳に「歌わないでっ」と言われてしまった。
あぃ、すみませヌ(^u^)
ばぁばの神通力は及びでないらしい。