三行広告のような

ひょんなことから、あるひととメールの交換を始めた。
始めたといっても、たわいのないもので
人生を語るほどの内容ではない。
いや、深まっていかないのだ。


相手は携帯メールからである。
パソコンアドレスも、もちろんあるらしいけれど
昼間は仕事があり、夜は子どもと共有PCなので
ゆっくり触れない・・ということらしい。


文章表現も豊かであり、書きなれている感じはある。
けれど、人間性のようなものは伝わってこない。


今、連絡やおしゃべりの手段としては
煩わしくない携帯電話が一番か。
でも油断するとすぐに驚くほどの料金が課金される。


スカイプがお金がかからなくて
いいと思うけれど、それも相手は、
ままならないらしい。


わたしは、携帯メールがどうも好きになれない。
文字を打つときのあのまどろっこしさが
せっかちなわたしには、性に合わない。
だから携帯にメールをいただいても
パソコンで返信することがある。


携帯メールは、急ぎの用事などで簡単に
連絡を取るときには便利である。
すぐに相手に伝わり返信がある。
しかし、込み入った話のときどれだけ
そのなかで表現できるか疑問でもある。
しかもその特性として、会話レベルの延長のようでもある。


打てば響くように、おしゃべりするように
メールの交換ができるけれど
一向に深まってくることはない。
情緒的ではないのだ。


なるべく簡単に文字数をと思うと勢い
よけいな感情を抜きに、伝えたいことだけを
羅列することになるからか・・・。


なんべんメールを重ねても、砂を積んでいるような
味気なさを感じる。
三行広告のような言葉の羅列のメールは
やっぱり好きになれない。



今日は、これから所用で北陸まで出かけます。
帰宅は明日の夜になります。