まったく齢を重ねるとは、こういうことか。
涙腺が弱くなり困る。
潤平の初めての「クリスマスコンサート」である。
一番先に潤平の3歳児年少組みの登場である。
はにかみながら、列をなしてステージにあがると
めいめいの父、母の顔を捜し嬉しそうに
からだいっぱいで、存在を知らせている。
モジモジしながら、おじぎをして唄う体制に入る。
これが小さな兵隊さんよろしく、ピシっと決まっているのだ。
まったく幼稚園のセンセの指導には敬服するなぁ。
年少組みは、音楽に合わせてクリスマスソングを2曲、披露してくれた。
あごが外れそうなほど、大きく口をあけて
身ぶり手振り、どの子もほんとに楽しそうに歌う。
1人ふたり恥ずかしそうに下を向いている子もいる。
3歳や4歳になったばかりだもの、愛嬌だ。
潤平は、どうも人前で歌うのが好きなようだ。
生き生きと目を輝かせ、高らかに歌い、ビシッと手を伸ばし
踊る姿に、ばぁばバカは身を乗り出す。
潤平の舞台にばぁばは、目がウルウル。
わが息子のそのころを重ねてみている。
息子の幼稚園は公立の1年だけだったので
このような派手な催しはなかった。
ヤマハの音楽教室に通っておりその発表会に
出たのがちょうど今の潤平のころである。
カスタネットを打ち、鈴を鳴らし、グループで
歌う姿に、やはりウルウルきたものである。
よくここまで育ってくれたなぁという思いもあった。
孫の潤平たちをみていると、自分の子どもたちの小さいころとダブり
2度育児をしているような気持ちになる。
あれこれ、思い出が甦る。
ありがとう潤平!、ちびっ子たち!
とっても心潤う時間だったよ。
小さな子どもたちが繰り広げる、クリスマスの集いに
ばぁばは、ホカホカ気分に満たされた。