心のなかのエネルギーは・・・

Y紙の過日の記事、フォーラム「こころの健康」のなかに
診療内科医、海原純子氏の言葉があり、非常に共感を覚えた。
少し触れてみたい。



  
気持ちが落ち込んで前に進まなくて困ったなというとき、
心の中のエネルギーがなくなったような気がしないだろうか。
心のエネルギーがなくなる原因は、
「心の中のアクセルとブレーキの問題なのかな」と氏は言っている。


例えば、「自分がこうしたい」という思いがある。
でも「そうやると人から変だなと言われる」と思ってブレーキを踏んでしまう。
いつもアクセルとブレーキを同時に踏んでいると、どこにも進めず
そのうちガソリンがなくなる。


それと同じように心がストップするのがうつ状態である、と捉えている。
社会的、家庭的、いろんなものがブレーキになっていることがあるけれど
ブレーキを踏む原因の一つに人生の目標設定があると思う、とも。


収入とか、地位とか、自分の外に人生の目標を設定すると
なかなかうまくいかない。


ではどうすればいいかというと、自分の中に目標を作ることが大事だ。
人から評価されるとか、お金がもうかるとかではなく、自分自身で
成長していると感じられることを目標にする。

「才能がない」「もう歳だ」と自分にレッテルを貼るのはやめ
一歩踏み出すことが大事だと思う、と言っている


                   
「自分の中に目標を作ることが大事」
このことはわたしも痛感している。
昨年、仕事を辞めたわたしは、それまでのバタバタ生活から開放され
それなりの幸福度はあるけれど、何となく達成感が感じられないでいた。
そんななか虚無感や、孤独感を感じないですんだのは、やはり自分のなかに
目標を持っているからかも知れない、と思ったりする。
人はパンのみでは生きていけないことを承知している。


心のエネルギーが低下し、活気がない状態をうつ状態だというそうだが
うつの中で、どんなことが一番辛いのかというと
自分のやりたいことが何なのか、分からなくなることだ、という。


そういう意味では、ささやかな夢だけれど目標設定が
できていることを良しとしたい。
数年後の自分をイメージして生きることも素敵かなぁと思える。


自分の中に、兜のようなレッテルを貼らない。
人生の黄金期はこれからだ、という気概とともに
この一年を締めくくりたいと思う。


昨年の今ごろ、立派に咲いていたダブルのクリスマスローズ
今、根っこだけに・・・