歴女が選んだ城下町ランキング

歴史好きな女性を「歴女」と言うそうである。
いつからそのような呼称ができたのか知らない。
最近は、ゲームやマンガに登場する戦国武将の
かっこ良さから歴史を好きになる女性が多いという。


日経紙が 歴女1000人に城下町の魅力を訊いたら
以下のような順位になったそうである。



1位 京都市 酒と幕末の伏見
平安京など古都のイメージが強い京都は「城下町して発展した地域」もあるといい
大阪や近江と陸路や水路でつながる要衝で、豊臣秀吉が伏見城を築き商業が栄えた。



2位 姫路市 白鷺城眺めて散策。
優美さから白鷺城との別名も持つ兵庫県の姫路城の城下町。現在の城は徳川家康の女婿池田輝政が大規模な改修工事を行ったもの。



3位 金沢市 戦災免れた武家屋敷。
前田家の加賀百万石の城下町として栄えた。第2次世界大戦の空襲を免れた長町武家屋敷などが残る。


3位(同ポイント) 大火に備えたなまこ壁。
からす城とも呼ばれる長野県の松本城は漆黒の天守に目を奪われる。今も残る土蔵は、江戸時代や明治時代に周辺が大火に見舞われたため火や風に強いなまこ壁の蔵造りに建て替えられたのが始まりだという。

 


5位 大阪市 天下の台所支えた水路。
秀吉が治めた期間は20年足らずで、大阪夏の陣を経て大阪城は江戸幕府直轄の城となり、城下町が栄えた。



6位 会津若松市 藩御用の酒造。
福島県の会津若松市は、戊辰戦争で新政府から旧幕府勢力の中核として目の敵にされた会津藩の城下町。







7位 那覇市 琉球王国の情緒が美しい
15世紀から1879年まで存在した琉球王国
中国・朝鮮や東南アジアの国々との交易で大いに栄えた。
首里城に代表される沖縄の城はグズクとも呼ばれ、軍事拠点にとどまらず
聖地としての役割もあったと言われる。


8位 萩市 幕末の志士 生家巡り
山口県の萩城は幕末の志士を数多く排出した長州藩の本拠地。
武家屋敷が並ぶ中には、木戸孝充や高杉晋作の生家も残る。



9位 名古屋市 三英傑ゆかりの地
現在の名古屋城は、かつて小田信長の居城があった地に
徳川家康が建造した。
城下町の発展を図るために、青洲から人や寺社ごと引越しさせた、という。



10位 仙台市 正宗が開いた杜の都

伊達正宗を藩主とする仙台藩の城下町。
正宗の植林政策により、緑ゆたかな『杜(もり)の都』と呼ばれるようになった。



史跡を訪ねつつ、ご当地グルメや街歩きを満喫できるところが、多く選ばれたらしい。
1位の京都市は新撰組や幕末の志士らのゆかりの地に加え
カフェや市場を巡る楽しさが支持された。


3位の金沢市は、現代アートの美術館、6位の会津若松市は
レトロな雑貨店などが魅力だ。


2位の姫路市や、3位の松本市は、城下町のシンボルともいえる
城の造形美をたたえる声が多かった、という。


以上、日経紙 より



さすがに全国でも10位に入るだけあり、魅力あるところばかりである。
京都の伏見の城下町、金沢の武家屋敷が特にわたしは好きだ。
金沢など何度訪れても風情があり、落ち着く。
萩の幕末の志士めぐりも、心躍る。
杜の都、仙台もいいなぁ。


歴女ならずとも、ゆっくり歩いてみたいと思う。