兄弟っていいな♪

午後からの散歩に少し足を延ばしては
ふたりの孫が通う幼稚園を覗くことがある。



箕面公園・昆虫館にて


娘宅へ行く道中にある幼稚園で、娘と落ち合い、
ふたりを迎え一緒に帰るという寸法である。
ママは9カ月のソウスケを、カンガルーよろしくお腹に抱え、
彼はその隙間から目をいっぱいに開き、外界を覗いている。
その様に、ぷっと噴き出しそうになる。


かつてのおんぶ紐に変わるその「抱っこ帯」は
赤ん坊にとって一番安心できる場所なのだろう。
よく眠り、始終ニコニコして母親のお腹に張り付いている。


たまのばぁばのお迎えに、潤平もかえでも、はにかみながら喜んでくれるが
ひと目ばぁばの顔を見ると、さっさと友達と連れ立って園庭で走り回るのに忙しい。
彼らにとっては、ばぁばイコール焼き立てパン、という具合に
ばぁばのおみやげのパンの確認だけすれば、友達との遊びが一大事である。


年長と年少組のふたりが一緒に園に通うのも今年限りだ。
来春、潤平は小学校へあがる。
妹が年少に入りたてのころ、先輩である潤平は、
様子を見に行っては、兄貴風吹かせてあれこれ面倒をみていたようだ。


年少の運動会の遊戯の練習を見ても
「かえでがいっちばん可愛い!いっちばん上手や!」と
手放しでほめ、クラスの子に吹聴してまわる。
彼のクラスで共同制作の工作をしていても
「こういうふうに作るとかえでが喜ぶかなぁ♪」
いつも、いつも、妹のことが意識にあるようである。


負けん気の強い妹だが、兄貴にとって妹は可愛くてならない。
それで優しく譲歩することが多い。


翻って一番下のソウスケとは6歳近く離れているから
保護者のような感覚であるらしく
かいがいしくママの助っ人になっている。


夕方のママの忙しい時間帯、チビがフニャフニャ言いだすと
ふたりが揃って歌を歌ったり、踊ってみせたりおもちゃで遊んでやったり
ときに潤平が絵本を読んでやったりもする。


お座りもできるようになったソウスケは驚いたことに
音楽に合わせてニコニコとリズムを取っているではないか!!
なんて近頃の赤ん坊はおマセなのだろう。
傍らで兄貴は、絵を描いたり、トランプで遊んだりして見守っている。
お兄ちゃんぶりが板についてきた。


つい最近まで「自分が一番!」だった潤平も
少しずつ妹や弟にその席を譲るようになってきた。
妹や弟がいることが大層うれしいようだ。
かえでにとっても2歳違いの弟は、まだまだ張り合うには
早いけれど兄貴に劣らずの可愛がりようである。
3人が、べったりしている。


「兄弟っていいんだなぁ・・・」と、上の二人が凄まじい喧嘩をしても
「3人生んで良かったわ〜」、ママが満足そうに言う。


成長するにつれ学費などの経済的事情がひっ迫してくるのは目に見えている。
いずれママも働かなくてはならないだろう。
バタバタと親に余裕がなくなると今のように食べものも手作り一辺倒から
手抜きになってしまうかもしれない。
ゆっくり彼らと対峙できないこともある。
せめて一番下のソウスケが小学校に入るまでは現状を維持したい。
その覚悟を持って「いま」を大切に、しっかり子どもたちと向き合おう!と
娘夫婦は、育児にいそしんでいる。


おとーさん!おかーさん!
いつの間にか、かえでと潤平の
「ママ」、「とーちゃん」への呼び名が変わってきている。