スナップ写真は気を許しているせいかヘンなのが多い。
特に後ろ姿はギョッとする。
数年前に知人たちと出かけた旅行のビデオを
みなで観て、一様に驚いたのが背中の丸いことだ。
「え~っ、うっそぉ~」
中学生も顔負けの黄色い声を出しておののく。
気をつけていても、からだは、ウソはつかない?
背中が曲がっていると老けて見える。
背筋がしゃんと伸びているとそれだけでも若く見える。
膝をまっすぐ伸ばして歩くとそれだけでも垢ぬけてみえる。
欧米人の歩き方は、芸能人でなくてもきれい!だ。
背中、背中・・・意識しているのだがクセは容易に直せない。
過日の日経夕刊が「猫背の弊害」の記事の中で
心身ともに悪影響を及ぼすことを記していた。
肩が前に来て胸が閉じた状態になると、胸部の動きが
鈍くなって呼吸が浅くなり、代謝が落ちてくる。
酸素の摂取量が減れば脳などの活動に悪影響を及ぼし
運動能力が低下するほか、集中力が高まりにくという。
肩こりも招く。
頭が前に突き出ると、背中や肩の周辺にある僧幅筋が頭を
支えようと緊張し、固くなる。
頭部は全体重の約10%を占めると言われ、それを
支える僧幅筋に負荷がかかる。
背骨は自立神経などの通り道。
背中が丸いと神経が圧迫され、様々な内臓疾患を招き、
偏頭痛や内臓機能の低下にまでつながる。
姿勢が悪いとだけ、甘くみているといつの間にか
深刻な症状に発展すると警鐘を鳴らす。
また猫背はプラス思考になりにくい。
「肩を落とす」という言葉があるように
猫背はその人が落ち込んでいる様に映り
実年齢より老けてみえる・・・そうだ。
なるほど、猫背を侮ってはいけない。
ではどうすれば猫背を直せるか・・・
加齢で背骨が変形した場合は外科手術が必要だが
直そういう意識と努力で回復できるという。
椅子にすわるときは、背筋をしっかり伸ばし、足の裏を
床に着けて、足首やひざの角度をほぼ直角にする。
パソコンを使うときも、肘を90度曲げたところに、
キーボードを置き画面は、最上部が目の高さにくるように調節するといい。
柔らかなソファより固めの椅子がおすすめ!らしい。
猫背をなおす体操もある。
両手を腰の後ろに回して指を組み、ゆっくり背中を反らせる。
この動作を20回!
猫背は「丸まったポスターみたいなもので、裏側に丸め直せば元に戻る」
ということである。
う~ん。
日々の生活のなかで意識して背中を伸ばすように
しないと、やっぱり体にも良くないのだ・・・。
日がなパソコンに向かって仕事していて
しかも炬燵のなかに足を投げ出して前かがみに
なっているようでは、ますます姿勢が悪くなる。
心しよう!
さぁ、今日から「姿勢美人」をめざすぞ!