柿食へば鐘がなるなり法隆寺

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正岡子規の有名な句である。

 

 柿は子規が最も好んだ食物だったそうで

旅先で食べていると、法隆寺の鐘が聞こえてきた。

季節は秋、恐らく鐘の音は、澄んだ空気を伝わって

聞こえてきたのだろう、と言われる。

 

一説によると聴こえて来たのは、法隆寺ではなく

東大寺南門の近くの宿だったという記述もある。

情緒的で好きな句だ。

 

 たわわに実る柿の大木や、収穫したあと鳥の餌に

ぽつんと残す柿にも秋を感じる。

 

 知人宅に成っている柿をいただいた。

完熟でもなさそうで、まだ剥いて食べるには早い。

仏壇に供えたあと野菜サラダに入れて食べてみた。

 

水菜やレタスや玉ねぎなどと一緒にオリーブオイルと

黒コショウと塩だけのあっさり定番サラダである。

柿は、ほの甘く他の野菜との相性もいい。

 

 シニアサイトのどなたかが作っていた、柿と大根の

「柿なます」もいいなぁ。

上品でおしゃれな感がある。

 

Ⅰ個、炬燵の上に置き、描いてみた。

大きな迫力ある柿である。

種類は、わからない。