今ごろになって気がつくなんて・・・
なんて間抜けなんだろう。
たぶん昨年、書棚を処分したときに、間違えて一緒に捨ててしまったのだろう。
それしか考えられない。
20代から40代後半までわたしを支えてくれたもの
生活の糧であり、文字どおり寝食忘れていそしんだ仕事の相棒
思い入れのある「筆」を紛失した。
平筆やゴシック面相など大小あわせて、100本近くは、あっただろう。
新卒後、百貨店や大型流通店舗の宣伝広告に属し、ポスターや看板など
手描きで1枚、1枚制作していた。
垂れ幕や横断幕も、日に焼けながら屋上で描いていたことを思い出す。
時代だ。
筆立てに入れたそれは、アナログ制作からデジタルに移行したときに持ち主の
転職とともに(事務職に移った)出番を無くし、職場から持ち帰ったものだ。
ときどき、広告会社などから、依頼を受け自宅で仕事をしたから、
そのときの分も含め、筆は相当数にのぼった。
書道の筆も合わせると、数えきれない。
筆マニアなところもあり、気に入ったのをみつけると財布と関係なく
求めていたものである。
実力のなさを筆でカバーしようとの魂胆もあった^^
手描きの温もりなど遠い昔の戯言のように忘れ去られ、今やグラフィック物は
パソコン一台ですぐにでき、大量生産も当たり前になった。
かつての仕事を誇りに思い、また生きてきた証のようにも感じ
使わなくなったけれど、大切にしまっていた、はず・・・の
筆を失くした痛手は大きい。
昨日、たまたま、チビたちが水彩色鉛筆を使って遊んでいて
筆の取りあいになったことから、昔の筆を使わせてみようかと
探したことが、紛失発覚につながった。
まったく・・・
アホさもここまで来るとビョウキだなぁ。
苦笑しているわたしである。
2枚の絵は、7歳がパソコンで描きなぐったもの。
スタンプで遊んでいたら、わけのわからないスペルがでてきてびっくりしている。
宇宙という題名らしい・・・?