8月12日から横浜そごうで山田みち子先生主宰の「電彩アート展」が開催される。
年に一度の会員の晴れ舞台でもある。
わたしは、残念ながら出展を見送った。
昨年は東京、神奈川在住の多くのブログ友とも
お会いし共に食事やお茶を愉しんだものだ。
今年は行けない。
その旨を先生には伝えていた。
先生とのご縁をいただいてから初めてのことだ。
寂しい気分でいると・・・
先日、固定電話が鳴った。
見覚えのある県外の番号だ。
似たような局番の間違い電話が以前にもあり、
今回もそうかなあと思い、じぃ~とナンバーデイスプレイを眺めながめていた。
悪いかなぁとも思いながら受話器を取らないでいた。
呼び出し音は長いこと鳴っていた。
固定電話の呼び出し音が止まると同時に今度は携帯が鳴った。
「あっ!やっぱり!」
名前を見てびっくり、そして恐縮した。
相手はパソコン絵画でお世話になっている山田先生だった。
退職して教えて頂いてから6年近くが経つ。
全国にお弟子さんがいらして、いつも受講生のいいところを
引き出してくれ、どなたにも熱いエールを贈って
くださる情熱と慈悲がいっぱいのあったかい師である。
昨秋、雷に打たれたように予期せぬ病を
得たときも「決して、無理はしないでくださいね~」
「今は養生が大切です、いつも案じています」と言葉を頂いている。
ご自身も様々な苦境を乗り越えてこられたせいか、人一倍感受性が
強く他者を思う気持ちが強い方だ。
その先生がどんなご用事なのかと思っていると
昨年、大阪の作品展に来てくださったときに淀屋橋のバラ園や
大川を散策されている。
都心から眺める川とビルとバラ園を1枚描いていた。
「そのときの絵が素晴らしい、こちらを出品したい」から
許可を得たいとの申し出であった。
「え~~~っ」恐縮して
「じゃぁ、手元の作品を急きょお送りします。」
「いいえ、こちらで額も選びます」
あくまでもこちらに負担をかけさせまいとの心遣だ。
涙が出そうだった。
いつもいつも心配してくださる師に改めて感謝の念が湧く。
真・善・美を地でいっておられる。
かくして、甘えることにした。
年齢を重ねると一つひとつの出会いが宝石のように輝く。
横浜そごう近辺にお住いの方はぜひご高覧いただくとうれしい。
作品絵展の成功裡を心から祈念いたします。