バラの花が好きだ。
バラをめでるとき、花びらに顔をくっつけて匂いを盗む。
お茶の葉っぱのような何とも言えない気高い香りに酔いそうになる。
バラの香りがかつてより薄くなっているように感じるのは
わたしだけか。
色とりどりのバラと香りに包まれ、近くのベンチに腰を降ろし
持参したオレンジをほおばる。
なんと贅沢で優雅なひとときだろうか。
小雨に濡れたバラの花びらと葉が生き生きと息づいている。
一つひとつのバラにまたそっと顔を近づける。
甘い香りをかえしてくれる。
万博公園のバラ園を久しぶりに訪れた。
こちらのバラ園は、春バラは5月上旬〜6月中旬、
秋バラは10月上旬〜10月下旬にかけての期間中、
敷地面積約6000㎡にベルギー、カナダ、ドイツ、フランス、
ニュージーランド、デンマーク、イギリス、アメリカ、
日本の9カ国から寄贈された約65品種5500本の
さまざまな色のバラが植えられている。
バラの名前がおしゃれで粋である。
少し披露してみよう。
それぞれが愛らしく優雅ですてきな色合いを醸している。
テディベアとピース、そしてマチルダの色彩に惚れている。