ポンコツ車2台を連ねて近くをドライブした。
3組の夫婦とわたしひとりの組み合わせである。
都城と鹿児島県境近くにある「林田温泉」へ行ってみることにした。
車で2時間もあれば十分行ける距離である。
わが家から車で30分ほどのところに「関の尾の滝」がある。
新緑が目に染みる。
こちらを訪れるのは何年ぶりだろうか。
夏は「そうめん流し」が人気だが今の季節は、新緑を愉しむハイカーが多い。
吊り橋で滝の近くまで近づくと、水しぶきがかかるほどの水量の多さである。
ひんやりと苔むした匂いをたっぷり浴びると気持ちがいい。
関の尾の滝
もう少し車を進めると鬱蒼とした森林の中に「霧島神宮」が見える。
石段をあがり参拝を済ませる。
「君が代」の歌詞に出てくる「さざれ石」があることでも知られている。
いよいよ温泉へ向かう。
行けども、走れども緑のトンネルである。
樹海の谷間から白い湯けむりとともに硫黄の匂いが鼻をつく。
ようやく目的地の「林田温泉」に着いたのは11時ごろになっていた。
日曜、祝日はホテルのランチバイキングと温泉がセットになっているらしく
それを求めた。
露天風呂で森林浴をしながら白い湯につかる。
ああ〜〜極楽、極楽。
とろりとしたお湯と冷たい風が肌に心地よい。
いろいろな種類の薬湯にも入ってみる。
ミスト・サウナではたっぷり汗をしたらせる。
一度にたくさんの汗を出すことは珍しい。
一度お湯から出ると昼食を摂りコーヒーを飲んだりしてくつろぐ。
そしてまたサウナや、お湯へつかる。
かつては、湯あたりしたこともあるが最近は、そんなこともなくなっている。
温泉を出て車を20分ほど走らせると見渡す限りの淡いピンクの花々。
えびの高原のミヤマキリシマである。
昨年はこのえびの高原の近くにある「韓国岳」に半分だけ登った。
ゴツゴツとした岩山を慣れない足取りで歩いた。
4月の終わりだというのに、雪のちらつく寒い冷たい日だったことを覚えている。
今年は一面のピンクのツツジに囲まれ5月の終わりを味わった。
ミヤマキリシマ