男の自立、女の自立


年老いてから要介護にならないために
男も女もふだんから「自分の面倒は自分でみる」覚悟がいる。
ひとりになったときに備えての経済的、精神的、生活面の自立を
若いころから考える必要があるのではないか。


特に男性の場合、妻に先立たれると生活が一変することが多い。
もちろん、それは妻にもあてはまることだが
それまで睦まじく暮らしてきた夫婦が、どちらかが先に逝き
片方が残った場合、ひと通り自分の食べることや
生活のこまごまとしたことができれば、一人暮らしも、
問題はないように思える。


ところが衣食住全般の自立が確立されていないと
当たり前だが片方がいなくなったとき、途方に暮れる。
心ある子どもは親が心配で同居や、近くに住んで欲しいと願う。
引越しをしたくないと思っていても子の意に従わざるを得ない。
老年になってからのそれは、こころの負担になることもある。


年老いてからの住環境の変化は、ストレスから
認知症などの発症につながりかねないという報告もある。
住み慣れたところで知人、友人との交流を保ちながら
自宅で余生を送りたいと願えば、元気なときに自立の準備をする必要がある。


自分の口に入るものは極力、自分で作る。
栄養のバランスを考えて、料理をすることは
脳を活性化し元気の基になる。


掃除や洗濯や庭木の手入れも自分に課し、日課としてやる。
少しでも足腰を鍛えることになる。

そして精神の栄養・・・
趣味もそこそこ持っていたほうがいい。


生活面の自立について、世の奥さまがたは心を鬼にして
夫を家事全般できるように仕込むことが必要。
「ゲゲゲ・・」でもこのような場面があった。
すべてを妻が自分の手でやってのけると夫の家事能力が育たない。


要は男も女も来る老後に備えて、
自分のことは自分でする!できる!ことを
常としておかねばらないのではないか。


そう意識して暮らすことが、ひいては要介護状態に
なることを防ぐ手立てになる。
何事も一朝一夕にはいかない。
日々の小さな積み重ねが明日の自分を元気な自分を作る。


わが家のベランダで次々と花を咲かせてくれるペチュニア