日本経済新聞の10年以上前の記事で、
夕刊“春秋雑記”(現在の朝刊一面の春秋)のスクラップから。
執筆に行き詰まると、とにかく歩く、という作家がいる。
歩いているうちに頭が整理され、次の展開が自然と
浮かんでくるらしい。
発明家にも、散歩中に新たな発想がひらめいたという人がいる。
歩くことと頭の働きは、どこかで深く関係しているようだ。
大島清先生(京都大学名誉教授、脳科学者、医学博士
東大医学部卒、性科学者、脳生理学者、1927年・昭和2年生まれ)
の著した『脳は「歩いて」鍛えなさい』(新講社)に
その「謎」が解明されている。
大島先生は「毎日せっせと歩いている人は脳年齢が若々しい。
気分的な話ではない。大脳生理学に基づく根拠をもった話だ」と言われる。
歩くことは、実に単純な行為である。
しかし、一歩踏み出すたびに足の筋肉から大量の情報が
神経を伝わって、大脳新皮質に届く。
また足がどう動いているのか、
バランスはとれているのかなどの情報が瞬時に脳に届き
次の動作の指令を出す。
更に目を使い、手でバランスをとり、皮膚で温度を、鼻で匂いを感ずる。
これらの情報もすべて大脳新皮質に届く。
この膨大な情報のやりとりが、そのまま脳を活性化させていく。
歩き続ける限り「脳年齢」を若かく保てるのだという。
以上、引用であるが・・・・・
歩くことの効用はさまざまあるけれど
さほど脳の状態まではわたしも考えていなかった。
やはり歩くことは、いいことらしい。
サボったりせずにせっせと歩こう。
明日の自分の若さのために、生きるために・・・。
紫式部の花 今年7月6日撮影
紫式部の結実 本日撮影