クリスマスローズは何処へ

いまの時期クリスマスローズの花が見ごろである。
花びらが、ダブル、セミダブル、そして一重の可憐な
優美なものまで多くの品種があり、その美しさには、見とれてしまう。
園芸店の店先には一番の稼ぎ頭として多くのクリスマスローズ
顔を出し、見て回るのが楽しみでもある。
いつも育てるのに失敗ばかりしているわたしも
見たら欲しくなる、魔法の花だ。



昨年咲いたわが家のクリスマスローズ
撮っておいたものをペンで描きスキャナーで取り込んだ。



ところが今年は、どうしたことか、少ない。
新種どころか、クリスマスローズの鉢さえ置いていない園芸店もある。
あれほど隆盛を誇ったのに、である。
どうしたのだろう。
はては、飽きられたか。
いや、あまりに育て方が難しく消費者にそっぽを向かれたか。


わたしなど恥を承知で告白すると・・・
昨年まで気違いのように変わり種のクリローを探し回り
手持ちの品種と少しでも変わった花びらや色あいの
それを見つけると飛びついていた。
財布の中身と相談もなしに、である。


クリローに合う素敵な「焼き物の鉢」を探す喜びもある。
そうして喜び勇んで投資?した彼らは、昨年のうちに全滅した。
その悔しさ、寂しさたるや・・・今でも胸が痛み、歯軋りする。


水遣りや肥料が多すぎたのか、日光に当て過ぎたのか
カビにやられたのか・・・
慎重に消毒をし、せいいっぱい可愛がったのに
日ごとに元気を無くしていった。


あっという間に伝染し、生き生きと茂っていた葉っぱも茎も
黒ずんでしまい、姿を消した・・というわけである。
知人や姉などは「ほっといたら勝手に育つ」と言い放つが
やっぱりわたしの手には負えない。


このことは昨年、さんざんブログのなかで愚痴った。
「根っこは残っているだろうから、掘り起こし植え替えたら?」という
アドバイスも「ミクシー」の知人からいただいた。


実践しいろいろ手を尽くしたが、鉢だけが無残に残っている。
もうクリスマスローズは、買わない、育てないと心に決めていた。


しかし年が巡るとその気合がちょっぴり薄れ
気に入ったのがあれば一鉢ぐらい買いたい気持ちがわく。


行きつけの園芸店に足を向けると上述のように、ないのだ。
あってもしょぼくれた、ありきたりの品種の小さな鉢ばかりで、
花もつぼみも少ない。
本当にいったいどうしたのだろう?
気候の異変でうまく育たなかったのだろうか。


クリスマスローズが昨年ほど隆盛を誇っていないのが寂しい。
わたしの情報不足かも知れないが・・・。

大枚はたいて求めたいとしのクリスマスローズ
今や影も形もない・・・