「出てってくれますか!」

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満面の笑みを浮かべ、め以子が「出てってくれますか!」

誰かに向かって、言っている。

予告で、誰に放たれた言葉だろうと思っていると

なんと亭主に言っているではないか。

ひゃぁ、驚いた。

115日の朝ドラ「ごちそんさん」だ。

 

NHKの朝ドラを観ている。

大阪の活気ある市場や、家で作るお総菜がたんと出てきて

そのおいしそうな情景によだれが出そうだ。

使っている器が美しい。

センスあるいいモノを選んでいるなぁと見入ってしまう。

人情に篤そうな人間関係も絡み、見ていてほっこりする。

いまの時代設定は昭和の始めごろだ。

 

着るものやインテリアなど時代考証が完全とも思えないが、

それはドラマとして目をつむることにしよう。

観る側がこだわりだしたら、キリがない。

 

主人公のめ以子は、食べることが大好き!

作って食べさせることにしあわせを感じている。

モノが豊かでない、冷蔵庫すらない時代に

アイスクリームを手作りするなど、子どもにとっても

嬉しい家庭であり、母である。

 

夫に手の込んだ弁当を持たせ、意地悪な小姑ともやり合いながら、

いじらしいほど気に入られようと務めた。

入り乱れた家系を「普通」の家に修復したのも、め以子の功績である。

 

夫とのあいだがうまくいっているときには

どんなことにも耐えて努力しため以子だが、

夫の浮気と思えるような言動や所作には、我慢がならない。

 

ふてくされるめいこに舅が知恵を出し、取り持ってくれた。

少し反省し、夫に寄り添って行こうとしているとき、

何と夫は寝言で昔、馴染みのあった女医の名を口にする。

 

翌朝、夫の好物をどっさりこしらえ、本人も子どもたちも喜ぶなか、

仕事に送り出す夫に言うのだ。

にっこりと「出て行ってくれますか!」

 

キョトンとして事情を呑み込めない夫が、どのように対処するのか・・・

どんな展開になるのか・・・

今日の放映が待ち遠しい。

 

「他人の不幸は蜜の味」という言葉を思い出した^^