事後処理

土曜日の研修を間違えて欠席したことについて
気がとがめ、朝一番に東京の事務局へ詫びの電話を入れた。
快く了承してくれ、懸念材料がひとつ減った安堵がある。
こんなことでわざわざ、電話などしなくてもいいのかもしれないが
小心者のわたしは、やっぱり気後れがする。


それに毎年11月に開催される近畿の研修会には、世話役を引き受けており
「テーマ」などに関して中央事務局と詰めているところである。
先月、数百通をハガキで通知したばかりだ。
企画した案件に出席予定者が無断欠席すると落ち着かない。
自分がされていやなことは、他人にもしない、
というのが信条のわたしとしてはささいなことも、潔くしたい。


そして、このところ悩んでいた「匂い」の出所についても
もはや確証はあり、宿ハチさんなどは「言わなきゃぁダメ」と促す。
今日もだんだん陽が高くなるにつけ、例の匂いが出てくる。
そしていつもの芳香剤の匂いも・・・・。


今日こそは、と意を決し隣にかけあった。
部屋を出る前にまずわが家の仏壇に手をあわせ、心を静める。
何しろ争いごとの嫌いなわたしは、隣と気まずくなるのがいやなのだ。
めったに会わないにしろ、やっぱり穏便に済ませたいし
わかってもらいたい。


言葉を選び慎重に隣の若い奥さんにこれまでのいきさつを話し
芳香剤を使っていないか、使用済みのおむつはベランダに置いていないか、問うた。
こちらの顔がゆがまないよう最慎の注意を払い
満面の笑みを浮かべて話す、かなりのエネルギーである。


匂いについて「来客がみな感じるらしく、失礼を承知でお尋ねしているのよ」と
言った具合に。


果たして芳香剤などは使っていない、ということである。
ただ使用済みのオムツはきちっとしばり、ベランダのゴミ箱に入れている。
でも匂うのだろうか?と疑問視する。


わが家は来客が多く、特に花をみに来る人があるから
ベランダの匂いに敏感なのよ、というふうに
苦言のもとはみな来客のせいにして伝えた。


娘のところも同じような子どもがいて、
やっぱり処分に困っているようだけど
トイレの中にボックスをおいているみたいよ
と、さりげなく提案する。


これで苦情は終わり!
ニコニコと聴いており「ベランダのオムツのことは考えます」という回答を得た。


さぁこれからどんな展開になるのか。
とにかく伝えただけほっとしている。



ヤマモモ