じっと我慢の子・・・

昨夏、クリスマスローズを枯らしたと思っていて
実は根が残っておりそのまま様子をみることをした、と
いつかのブログに記した。
嬉しい、しぶとさを発見したのだ。
似たようなことがまた重なっており、せっかちなわたしも、
じっと我慢の子である。


昨年、緑の花をつけていた可愛いランも
葉っぱが枯れており、もうだめだと思っていた。
好きな鉢だから処分して新しい花を植えようと
ひっくり返してみると、なんと・・・
根っこがいっぱい元気よく伸びているではないか。
ひゃぁ生きてる!
すっかり枯れたもの思い込んでいた。


昨夏、ハンキングで吊っていたロベリアもたくさんの鮮やかな
花をつけ長いあいだ愉しませてくれた。
こちらも宿根草だと聞いていたのに、いっこうに芽がでる様子もなく
無残な枯れ姿をさらしていた。
別なのに植え変えようと新しい苗を買ってきて、
引っ張り出すとまたもや、根っこがたっぷり張っていて
もうすぐ鉢の上に顔を出しそうな勢いである。
「ロベリアは毎年芽が出てきますよー」という園芸店主の言うとおりだった。


黄色のフリージアも、あきらめていたのに
プランターの奥深くで小さな芽を出していた。
何と言うたくましさ!いじらしさよ。
あわてて分かりやすい所に植え替えた。


それぞれの鉢に新しい花を植えようと思っていたのに
手術をしないでお腹を閉じるがごとく、また土に埋めて戻した。
かくして、空いたような鉢ばかりがベランダに並ぶことになったが
今までのわたしだったら根っこを見もしないで、
あっさり捨てていたのだから可愛そうなことをしたものと、
今さらながら思うのである。


草花を愛でるのは、子どもを育てるのと同じぐらい忍耐が要りそうである。
特に植物に関してはせっかちに物事を決めつけ、処分することを改めよう。
花たちの生命力に驚き、元気をもらっているわたしである。



万博公園のネコヤナギ