5歳の感受性
「女護ゲ島」
昨年、万博公園で撮った椿
真ん中の孫っちの卒園式に行ってきた。
入園式や敬老会など、毎回出席し
そのたびに、ウルウルとハンカチを濡らしたものだ。
それも今回で終わりかというとそうではなく
ついこのあいだ3歳になった第3子の孫が4月の入園を控えている。
ようやくおしっこやうんちが言えるようになったばかりで
本人には、通う自覚はまだないようである。
それにしても最近の幼稚園の式典ってけっこう華美になっているような気がする。
一人ひとりに卒園証書を壇上で園長先生が渡し別れの
言葉をかけるのは、同じだけれど、全卒園生にママがわが子に
声をかけ抱きしめるパフォーマンスまでプログラムのなかに入っている。
祖父母も晴れの卒園生も2時間近い式典を見守るのはけっこう忍耐ものだ。
昔はもっとシンプルだったような気がする。
しかし、壇上でわが5歳のかえでが大きく口をあけて
いつものように楽しそうに歌っていると思いきや、なにやら
顔を真っ赤に高揚させ泣いているではないか。
まわりのおチビさんたちをみていると同じように
ハンカチを取り出し、嗚咽をこらえている様子がみてとれる。
ふぅ~ん。
最近の子どもって感受性が豊かなのか。
友だちとの別れの感傷にひたり涙するのだと感心した。
隣に座っている婿殿に「かえで、泣いているね~」
と言うと、「あれはアトピーで目が痒いだけですよ~」
ばっさり切られた。
帰宅してから本人に確かめるとやっぱり悲しくて涙がこぼれたのだという。
ママも、「あれはウソなきではなくほんまに泣いていたわ~」
いつのまにか、感受性が研ぎ澄まされてきたのだ。
ばぁばは、またもやバカになっている。