さぁて、どうなるか。

お正月の2日に故郷で「還暦同窓会」なるものがある。
中学の同窓会である。
久しぶりに出席するつもりだ。


正月だろうと、いっこうにかまわない。
例年、2日は息子夫婦、娘夫婦と、息子の家で過ごすことになっている。
彼らには悪いけれど今度の正月は、行けない。
それだけの気楽な身の上ではある。


さっそく、実家の兄嫁に電話で伝えておいた。
両親が健在のころと違い、だんだん足が遠くなる。
母親の7回忌を2年ほど前に済ませ、そのあとすぐに
父親の13回忌があり、それ以来の帰省である。


帰ると決めたものの、問題は「足」である。
それまで正月の帰省は、一家総動員で、もちろん夫が生前のころだが
九州まで車での移動が多かった。


だんだん、ひとりだけの帰省になり、多くは早くから予定が
わかっていることもあり、「早割」の航空券を利用している。
往復運賃が格安でありがたい。


ところが、今度は正月である。
往路の交通の混雑が心配になる。
日程調整が必要だ。


2日の同窓会は、市内のホテルで行われる。
そのホテルからわが家へは、歩いて帰れる距離である。
けれど、あとの2次会などを考えて、そのホテルに泊まることにした。
早めの到着になれば、先に実家に顔を出し、墓参をすませてもいい。


ネットで調べると朝食つきで、悪くはない。
「こっちに泊まればいいがねぇ・・・」
兄嫁は快く言ってくれるが、実家で過ごすのは3日の一日だけにしたい。


関東方面に住んでいる甥っ子たちも帰省する。
甥二人はまだ独身だから、義姉にしたら
あれこれ手を焼きたいに違いない。
母屋と、離れと、寝るには十分な部屋はあるけれど
食事の世話や寝具の準備などで手を煩わせるのも気が引ける。


母が生きていれば遠慮なく甘えるところだが
そうも、いかない。


かくして、ネットで「交通手段」を検索してみた。
航空券も、新幹線も「宿とセット」のほうが、お得で
取りやすいことがわかった。


しかし「帯に短し・・・」の感がある。
両方とも、朝の早い時間帯ばかりであり
お宿が「2人1室」が前提なのである。
せっかく実家に近いホテルをみつけて、喜んだのもつかのま
一人では泊まれないことがわかった。


正月早々からバタバタと暗いうちから、家を出て
乗り物に乗りこむことが、少し負担ではある。
飛行機など搭乗時間の少なくとも20分前までには
手続きを終えないといけない。
逆算すると・・・うう〜ん、しんどい。
まだ新幹線のほうがいいかなぁ。


あれこれ思案しながら結局、宿とセットはやめて
単独で航空券を往路、ネットで求めた。


さぁ、実家に一泊、あとをどうするか・・
温泉のある宿を空港近くに取ろうかな。
霧島神宮か、青島へ初詣に行こうかなどと
早くもこころは、故郷へ飛んでいる。


ふるさとは、遠くにありて、想うもの・・・。
億劫な気もしていた同窓会帰省が、楽しみになってきた。