遠路はるばる・・・

ネットでの出会いを、ずいぶん重ねてきた。
日記やブログで自らを表出し、共感してくれた方とのご縁である。
居住地も世代も性別も違う、ネットだから出会えたというひとも多い。



シニア・ナビの中でもオフ会などを通して、
それまでのバーチャルが現実世界へと化し
新たな親交が深まるなどしている。
世界は広くて狭くて、そして身近でもある。


そんななか、嬉しい出会いがあった。
やはりインターネットのおかげである。


小さい教室を開講しており、そのホームページを観た人から
受講の申し込みがあったのだ。
HPのアドレスは、師がメルマガやご自身のホームページのなかで
紹介してくださったものである。


こちらは大阪市内から小1時間ほどかかり、おまけに駅近でもない。
場所としては少々ハンディがある。
相手がどちらに住まいされているのか、それが一番に気にかかる。


メールのやりとりで、東海地方在住だということがわかり、驚いた。
「え〜っ、そんな遠いところから!!」
嬉しい反面、半信半疑でもある。
同じジャンルの教室はその方の居住地にもある。


けれどその方は真剣であり名古屋まで1時間、
そして新幹線を乗り継いででも、行きたいとの申し出だ。
数ある教室から選んでいただき、光栄である。
しかも高い交通費を払ってまで。


その熱意に打たれた。


いや、わたしも同じ立場であれば遠くても
意に叶う「師」がいれば教えを請いにいくだろう。
気持ちはわかる。


彼女は現役のパソコンインストラクターだ。
ひとつのジャンルのなかで、不得手の部分があり
それを克服したいためもあるらしい。


果たしてこちらに、応えるだけの力量があるかどうか。
まだわたしも修行中であり、発展途上者だからだ。
そのことも踏まえての受講の申し出に、恐縮した。


かくして、先日その方の訪問を受けた。
駅まで迎えに行き、わが家に向かう道中、
お互い初対面とは思えないほど話が弾んだ。


午前と午後のレッスンを終了し、車中の人となったが
その合間にたっぷり話をした。
彼女は、リンクしていたこちらのブログを読み
親近感を持ってくれたようである。


赤面ものだが、そのことが彼女の琴線に触れ
また彼女自身の内面や憂いをも知ることとなった。
「逆縁」については言葉を失い、彼女のこころに耳を傾けた。
ここでは触れないが、人にとって一番の悲しみである。
みなそれぞれに今を一生懸命生きている。
生きることの辛辣さ、人との出会いの妙味を感じた。


レッスンについては今後、通信と通学との併用で進めていく。
「Stumble and Learn ≪つまずきながら、学ぶ≫」を
信念とし、受講生とともにわたしも成長したいと願う。


まさにネットにでないと、知り合えない出会いであるが
旧知のように心を通わせることができる不思議を思う。


ネット万歳である。
そして人間万歳!と叫びたい。