教えることは、学ぶこと

ネットの力はすごいなぁ～

そして、ありがたいなぁと、つくづく思う。

 居ながらにして遠隔地に住む人と縁を結ぶことができる。

未知の人との遭遇はおもしろい。

そんなワクワクする出会いをまた体験している。

 わたしは自宅でひっそりと「ある教室」を運営している。

主にパソコンを用いて教えるものだけれど

その零細教室に、ときどき思わぬ処から

受講を希望するメールが舞い込む。

 大阪を冠した仰々しいホームページをアップしているせいで

ＨＰからの問い合わせのようだ。

先方はきちんと住所、氏名を名乗り、こちらの居住地

沿線などを遠慮がちに訊いてくる。

 わたしは教室開催の看板をＨＰで掲げているくせに

実名や住所などは伏せている。

「問い合わせはメールでどうぞ」と、いうことにしているのだ。

こんなご時世である、いくら甘あまのわたしでも用心する。

 今回、メールで受講の問い合わせをしてくれた方とは

ずいぶん距離的に離れている。

わが家は、大阪市内から小１時間かかり

おまけに駅から１０分以上、歩かねばならない。

 １回目のメールのあと電話で話してみると

話し方から、企業や社会で訓練された人だなぁとの印象を抱いた。

別に会話が洗練されていなくても、構わないのだけれど

メールだけでは判断できにくい。

 先方からわが家は遠いし、たぶん受講はされないだろうと

勝手に思っていると無料体験の申し込みがあり、来訪された。

かくして、その方はわが教室へ通ってくださることになったのだが

なんと年齢を訊いてびっくり！

後期高齢者の部類に入るようなのだ。

とてもそのようには見えない。

学ぶ姿勢や、熱い情熱に心底、心打たれた。

レッスンは午前と午後のヒトコマずつを続けて受講される。

ヒトコマだけでも集中力を要し疲れるのに

こちらが恥ずかしくなるほど、元気はつらつで意欲満々なのだ。

 レッスン中も熱心にノートを取り

帰宅してからの復習に備えるのだと言う。

いやぁ～参った！

ひと味違うエネルギーの源を訊いて納得した！

ラグビーで長いあいだ体を鍛えていた「ラガーマン」だったのだ。

ある大学で７０歳まで教鞭を取っていたということで

どおりで、声や話し方が若いと思った。

 そんな御仁に、未熟なわたしが・・と恐縮することしきりだ。

人との出会いって本当に不思議だなぁと思わずにはおれない。

 一昨年も同じようにホームページをみて

名古屋から、新幹線でこちらへ受講に来られた方がいる。

居ながらにして、予期せぬ出会いを結ぶことができ

わたしは、彼らから目に見えないエネルギーを頂いたり、

自分にはないものを、学ぶことが多いのだ。

 人との出会いバンザイ！

他から学ぶことバンザイ！である。

嬉しい時間を過ごしている。