読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

「ふぇ~~~~っ!」

家族

 

f:id:mursakisikibu:20140118072805j:plain

 

1歳のソウスケが、キッチンの流しの下の扉を開け、

いきなり包丁を取り出した。

出刃や刺身やら3本並んだ包丁の手前のを、引っ張り出し、

刃先を下に向け、柄をひょいと持つと

「あいっ!」

にっこりと、ばぁばに差し出す。

「ふぇ~~~~っ、あぶない!」

肝をつぶさんばかりに驚いた。

 

 その可愛いお手手から包丁がずり落ちたら、ひとたまりもない。

小さいアンヨを突き刺すだろう。

想像するだに、冷や汗が出る。

 

 「なんで、包丁やねん?・・・」

「どうしてチビスケが知っているんだ?」

「なぜ、引っ張り出すのだぁ?」

 

物騒なモノを1歳から取り上げ、ふっと調理台を見ると、

冷凍庫から出したアイスキャンデーが横たわっている。

はぁ~・・・思い出した。

 

 そうなのだ。

さっきリビングで座いすに横たわり、くつろいでいるとチビスケに

やにわにセーターの袖を掴まれ、キッチンへと連れて行かれた。

そして奥の冷蔵庫を指さすや、アイスをねだる。

アイスが何番目の扉の中なのかも、知っている。

 

 つい先日、チビスケだけを預かっているとき、お昼寝から

目覚めた彼のご機嫌取りにアイスを食べさせた。

大き過ぎるので、包丁を取り出し袋の上から切って、

皿に、ひと口大のアイスを盛ってやった。

 

 7歳と5歳のお兄やお姉は、勝手知ったるわが家の冷凍庫から

「ばぁばぁ、アイス食べてもいい~?」と、訊くのも、もどかしく取りだす。

それを見て同じようにねだったのだ。

 

 冷凍庫をかきまわすと1本しかない。

どちらにしても1本は彼のお腹には多過ぎるので3等分しなければならない。

切ろうと思っていると・・・

 

 7歳と5歳がリビングで派手なケンカをやりだし、その仲裁で

キッチンのアイスのことをすっかり忘れていた。

 

 いやぁ、ばぁばの認知症一歩手前のわが脳にも呆れるが、

1歳の認知能力には驚く。

まるで精緻なコンピュータ並みの記憶力だ。

いや、それ以上かも知れない。

ばぁばも記憶装置が欲しい^^

 

 ずっと以前にも記したが、チビたちのお絵描きに奮発して

「水彩色鉛筆」を使わせると、水入れに使っているお猪口を探し、

いの一番に、ばぁばに持ってくるのは1歳である。

水を入れてくれ、というわけだ。

機転が利く。

 

 上ふたりの似たような時期に比べると、まだ言葉数は少ないが、

最近の彼の常套句は「おいちっ!」である。

7歳や5歳が、ニンジン嫌い、ピーマンいや!と

わがままし放題に、食卓のおかずを選り分けるなか

1歳だけは、せっせと口に運び、ニコッと言うのである。

「おいちっ」

何と世渡り上手なことか。

 

 見よ!

うさぎのように黙ってモクモクと口を動かすソウスケを!

あんた達も見習いなさ~い!

 

 週1回の孫守のはずが、いつの間にか回数が増えている。

今週など3回も、ある!

やれ理事会だの、何のと、理由はいろいろあるようだが

毎回、目じりを下げてばかりのばぁばも、それなりにやることがある。

忙しい・・・。

可愛い孫も、しょっちゅう面倒みているとくたびれる。

今日も夕方から「御一行様」がやってくる、ああ~~~(――〆)