濃密な時間

2日間ほど関東方面へ行っていた。
一番の目的は、新宿にある大学の講座を受講することであり
その師と会うことであった。
それは想像以上の収穫があり、ながいあいだ悶々としていた
わが心を発奮させるに充分だ。


まったく出会いというものは、人やモノや知的なことに
関することまで、どのように発展するかわからないし
その恩恵に浴すことは、非常に幸運なことだと思っている。
このことについての詳細は記さないが、2日間は
中身の濃い素敵な時間で、これからの己の生き方の方向付けに
充分役立つ、と思っている。


そしてまたもうひとつ、未知の方との「顔見世興行?」があり
東京の第一日目の夜の宴を用意してくださ方があり
恐縮している。
まったく人にはどこでお世話になるのか、わからない。
その方にはいろいろセッティングしていただき
時間を取ってもらい深く感謝している。


未知の人といっても、メールやブログなどでは頻繫に
会話を交わし、同性、異性に限らず、会ってみたいひとの
一人になっていた方でもある。
初対面であっても旧知のごとく会話が弾むのも、面白い。


その方の生息地域?に近いところを案内していただき
ブラブラと東京は下町の人情あふれる町を散策した。
ハナの金曜日に関わらず浅草界隈は、そう人も多くはなく
涼しい夜風が心地よく肌にあたる。
この地も何年ぶりで訪れただろう。



浅草の雷門


東京スカイツリーも、川を隔てたところでみると圧巻である。
まだ、これで半分ほどの工事らしいけれど
完成すればたくさんの集客を呼ぶことだろう。



何と言う街?だったかの川べりからのスカイツリー


久しぶりに、本当に久しぶりに外で、お酒を呑んだ。
かつての文学青年や少女は、口角泡飛ばし文学を語り
店のマスターなるひとも同じようにテーブルを囲み
初対面の場を賑わしてくれた。
甘いお酒は口当たりが良く、多少の自制が必要なほどである。

いまどき、こんなに流行る店も少ない。
きっとマスターの人間性も反映されているのだろう。
それぞれが、人情厚げで、親戚のような旧い友人のような
雰囲気でお酒を酌み交わしている。
このような場はずっと以前、企業に籍を置いて以来である。
活気がありエネルギッシュで、生きる活力のようなものを
感じさせる。


ほどほどの時間にタクシーで宿に送ってもらい
酔いもありパッタンキューの就寝である。


朝5時過ぎにわが家を出てから、講義の場所を探したり
緊張したり、人と会ったりで、けっこう疲れていたのかもしれない。


翌朝はホテルのバイキングは、格安のパッケージにしては
なかなかメニューも豊富で、いい感じだった。
しっかり食べた。
近くにプリンスホテルがあるけれど
さすがに今は、こんなところに泊まることはできない。


2日目は神奈川まで移動である。
自宅で検索していた通りの時間や電車を使うと問題なく
目的地に着くはずである。


すこし時間があるので、都庁へ寄ってみようと
プラプラ歩いたのはいいが、歌舞伎町のど真ん中である。
こう言ってはなんだが、何と異様で汚い町かと思う。


訳あり気の、男女が手をつないだり、抱きあったりしていて
歩いていても落ち着かない。
怖くなり早々に引き返し、散策をやめにした。
朝でも慣れない、猥雑なところは、怖い。


かくして、ゆったり、のんびり、小田急の電車に乗り
車窓を眺めながら、小さな旅を楽しんだ。


師のところからは、夕方までに都心に帰ることができ
夜の新幹線の時間までにはたっぷり余裕がある。
今度は安全なところから、都庁へ行き下を見下ろしてみた。
右を見ても左をみても中国人ばかり・・・
ここはどこか、と思う。



都庁45階からの眺め

疲れたけれど、有意義な2日間だった。


ありがとうございます、それぞれ関わってくださった方々。
お礼を申し上げます。