金魚以下?のわたし

NHK朝の連続ドラマ「カーネーション」を見始めた。
世界的に有名なデザイナー、コシノ3姉妹の母上の生き方を描いている。
主人公はあの時代にあって、型破りでやんちゃな性格だ。
小さいころから何にでも興味を示し「欲しいっ」、「いるっ」、「したいっ」
意思表示がはっきりしていて元気がいい。


わが孫娘2歳も、小さいなりにYES,NOがはっきりしている。
似たような、わんぱくな女の子になるのではないかと思えてくる。


頂き物のキティちゃんの手提げ袋を、
いるか?と聞くと「いるっ」
・・・を食べる?と訊くと「食べるっ」
返答のはっきりして早いこと!


「ばぁばンちに泊る?」と訊くと
「とまるっ」と、ふたつ返事である。
実際ひとりで泊ったことはないが
案外、泣かないのではないかと思える。


3歳年上の潤平にも同じように「泊るか?」と訊ねると
「ママも、トウチャンも、かえでもみんないっしょが、いい」と
ひとりで泊ることに消極的である。


彼らだけで、わが家に泊ったことがない。
潤平はママが、かえでを産んで入院したときぐらいである。
そろそろ、チビたちだけでお泊りができないかと思うのだが、
親も寂しいのか、なかなか離そうとしない。


特に5歳の潤平は「家族意識」が強く、いつも「みんな一緒がいい」と
ひとりになるのを嫌がる。


幼稚園で「家族」について習ったのだろう。
壁に大切なひとの順番を貼ってある。
1番上に貼るのは、もちろん、ママ。
2番目に、トウチャン。
3番目が妹のかえで、である。
4番目に、潤平が生まれる前からいる、ウサギのベガ
そして金魚の○○・・だ。(名前は忘れた)


「あれぇ、ばぁばは、どこ?」と訊くと
なんと金魚の下を指すではないか!!


潤平の家族の順番では、ばぁばは一番下!
金魚以下ということだ。
せめて、かえでの下ぐらいにならないものか・・・。
頼んでもダメらしい。


ウサギや金魚は毎日の生活のなかで
なくてはならない潤平の大切な家族だ。
モノも言わないけれど、じっと潤平たちの行動を見守っている。
彼らは兄弟のように親密に暮らしているように見える。
動物といえど、十分意思の疎通があるようだ。


その地位は、たまに訪れるばぁばより濃厚に
家族としての権威を保っている。
ばぁばとしては、ちょっぴり悔しいけれど
栄光の座は、ベガや金魚に譲ろう。



春に黄色の花が咲くサンシュユは、秋に見事な
赤い実をつける。(万博公園にて)