マンモグラフィ検査を

子宮がんと乳がん検診を申し込み、乳がん検診だけ終えた。
以前は婦人科のクリニックで一度に済んでいたことが
公立病院などに行くと、部局が分かれているせいか
一日のうちに済ませることができない。
患者にとって、けっこう面倒だったりする。


それでも退職して、それらの検診から遠ざかっていたことが
気になってはいた。
まわりの知人が、たて続けに乳がんを発症したことから
こちらも落ち着かなくなったのだ。
市の偶数年齢の特典があり、1,000円で受けられるのも嬉しい。


乳がん検診は「触診」だけにしようと思っていた。
「マンモグラフィ」は放射線を浴びるので敬遠したいと思っていた。
しかし最近、罹患した知人は脇のしこりから
最新の検査で乳がんを発見し、切除手術に至っている。
わたしも少し不安な要素があり、触診だけではなく
「マンモグラフィ」や「エコー検査」まで受けることにした。


マンモグラフィ検査は・・・・
はっきり言って痛い!
病人ではないから、さほど苦痛ではないけれど
患者だったらしんどいだろうな、と思う。
胃カメラにしろ、大腸の検査にしろ、検査というものは苦痛を伴う。


ありがたいことに、わたしは今のところ健康であり
服薬はおろか、病院の受診などには縁遠い。
でもこれからどうなるかは、わからない。
過信できない。
60歳以降が、がん年齢だというから一層の注意が必要になる。


さて、話をマンモグラフィの検査に戻そう。


マンモグラフィという専用のX線撮影装置で撮影する。
上半身を脱ぎ、撮影装置の前に立って、乳房を片方ずつ台の上にのせ、
上下も、左右を板のようなものではさみ、均等に圧迫し、撮影する。
この動作は女性の検査技師が手伝ってくれるけれど
まぁ痛いこと、このうえない。
わずか5分ずつだというが、長い時間に感じる。


X線を使うがその量はごくわずかでほとんど危険は、ないということである。
撮影したレントゲンフィルムを診ることで、視触診では発見できない
乳房のしこりや異常などが発見されることがあるらしい。


わたしの場合、何も異常はなかったけれど念のため
エコー検査なるものも一緒に受けた。
これは胸にゼリー状のものを塗り、超音波機器でなぞっていく。
検査を重複させることで、診断に深みがつくらしい。


医師の問診などと合わせ結果は「異常なし」とすぐにわかった。
気になっていた不安も解消された。


早期発見、早期治療を謳う医業界は検査の
オンパレードを推すけれど、わたし自身、本当は
「病気をみつけるために」検査をしたくない、
というのが本音である。

「マンモグラフィ」の検査は、もう今回限りにしよう。
痛がりの怖がりには触診だけで十分だ。
安心を得てほっとしている。