敬老参観
いつのまにか「敬老」の仲間入りをしている。
あまり受け入れたくない言葉であるが可愛い孫のためなら、エンヤコラだ。
「敬老参観」なるものに行ってきた。
5歳児の入園のときからだから、今度で出席するのは3回目になる。
今年は3歳児が入園し、ふたり一緒の幼稚園での雄姿?を見られる・・・
ばぁばは、いそいそと園の門をくぐる。
この幼稚園は公立では珍しく3年保育をやっている。
3歳児と言えば、まだママにべったりと甘えたい盛り。
音楽に乗って一番年少の3歳児が登場する。
その姿や、子ガモの行列みたいに可愛らしい。
センセに連れられて出てくるのだが、あっちを向いたりこちらを向いたり。
観客の多さに驚いて、途中で泣きだす子もいる。
どの子が自分の孫かわからないほど、似たりよったりである。
わがやの3歳は、園では一番小さい!と訊いている。
「何ぐみ」か、訊くのを忘れていた。
タンポポ組とチューリップ組、どっちだったかなぁ?
もらったリボンが赤いから、きっとチューリップだろう。
それぐらいの認識で捜していると
なるほど、全体から見ても情けなくなるほど小粒な、わが孫3歳が
ばぁばをいち早く見つけ、嬉しそうに手を振っている!
雀の合唱よろしく、みな大きく口をあけて
身ぶり手ぶりで、2曲ほど歌を披露してくれる。
この春に入園し半年ほどで、よくここまで成長したなぁ。
どのジジババもハンカチを目に当てている。
3歳(かえで)は、家ではめったに歌わないと聞いていたのに
舞台では、あろうことか、大胆に足を踏みならし振りも大きく歌っている。
ひとり芝居のように!
そういえば潤平のときもそうだったような・・・(;一_一)
やがて年長組の番がきた。
5歳児(潤平)は、もうしっかり慣れたもので
大好きな歌を人一倍大きな声で歌う。
1年繰り上がるごとに体の成長めまぐるしく、
どの子もしっかりした顔つきと落ち着いた動作である。
頼もしいなぁ。
来年は小学1年生である。
一生懸命、披露してくれる姿にやっぱりウルウル、とくる。
涙腺が緩くなったものだ。
先生の寸劇なども終え、感動ひときわセレモニーを終えると
希望者は、祖父母と一緒に帰ることができる。
潤平もばぁばと帰るほうを選んだ。
年少組と帰宅時間が違うので待たねばならない。
潤平と一緒にかえでの組の廊下で待っていると
彼は「勝手知ったる」とばかり、部屋に入りふんぞり返っている。
「これぇ〜廊下に出なさい」身ぶりで伝えても一向に聞く耳を持たない。
センセは、苦笑しながらピアノの横に潤平の椅子を用意し、座らせた。
まったく・・・・・(――〆)スミマセヌ。
年少組であっても「当番」なるものがあるようだ。
かえでは、週明けの当番らしい、ふたり引き継ぎをしている。
当番の打ち合わせをして一日の予定が終わるとあと5分ほど時間がある、ということで律義なセンセは本を引っ張り出し、読み聞かせを始めた。
とたんに潤平の奴め、同じように3歳児に交じって座り
一緒に読み聞かせに耳を傾けている。
まったくこの傍若無人ぶりには、驚く。
誰に似たのだろう・・・。
炎天下のなかを、ベビーカーを押したママと帰路に着いた。
途中であまりの暑さに、かえでをおぶってやった。
ゆっくり歩いているとよけい、暑い。
「ばぁばオモイ?」気を使ってかえでが、背中で聞く。
わが娘なら叱咤し歩かせるところだが、こういうところが
ばぁばの甘い所以だ。
彼らのところで昼食をよばれた。
「敬老の日」に先駆け一足早く、宴を持ってくれたのだ。
婿どのも、祭りの関係で連休になったようである。
昼から好物が並ぶ。
写真は相変わらずヘタ。
ヒレカツ、五目豆とひじきの煮もの、鶏のタタキ、キャベツのコールスロー
そして豚ともやしの炒め物、お味噌汁である。
ありがとう、娘たちよ。
ほっこりした感動を胸にわが家に帰って来た。
「敬老」も、いいものである。
潤平たちよ、元気いっぱいに育ちよ〜♪