三寒四温

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 あっという間に二月到来である。

一月の過ぎることのなんと早いこと。

今朝も日差しがベランダいっぱいに広がり

一年中で一番冷たい月だというのに、暖かい。

しかし喜ぶのはまだ早い。

 

この季節・・・日本には三寒四温という情緒的な風土があり

寒い日が三日ほど続くと、そのあと四日ほど温暖な日が続き、

また寒くなるというように7日周期で寒暖が繰り返され、油断がならない。

キラキラした透明な陽光のなかでヴィオラや、バラや

パンジーが新芽をつけ、踊るように鮮やかに咲いている。

モノ言わぬ植物たちに癒され、心から感謝したくなる。

「いっつもきれいに咲いてくれてありがとう~~」

大きな声で話しかけずにはおれない。

 

今日の一枚は、万博公園に咲いた「不老園梅」という梅である。

今年はまだのようである。

撮りためた写真をもとにスケッチしてさらりと描いてみた。

花びらが幾重にもふわふわと重なり、愛らしさひとしおである。

梅は、花をめでるほかに、香り、枝ぶり、名前(古今集などからの命名)、

さらにその果実をたのしむといわれ、これを『梅の五得』と言うらしい。

 

枝の見事さなどは、わたしにはわからないが、ただただ

一つひとつの満開の花に、つぼみに、見入ってしまう。

ほんわかと謙虚さの漂う香りと花の色に魅せられる。

 

拙絵を見て知人が言った。

「愛らしい絵やなぁ、描いている本人とはえらい違う」と。

勝気ではっきりモノ言うわたしの性格を知っているから言えることで

その二面性に驚いている。

絵に限らず、このようなことはこれまでにも何度も言われてきたことである。

男っぽい性格ゆえか・・・

果たして、ほんとうの自分は何処に・・・

 

こたつのなかで丸くなり、温かい日差しを浴びながら

ひとり思索しているわたしである。