もうひとつのブログ「ぱそこん絵画で遊ぼっ」

 

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2月から「ぱそこん絵画で遊ぼっ」を開設した。

『ふたりでお茶を』(mursakisikibuの日記)

本宅にするなら、こちらは別邸というところだろうか。

ひっそりと佇んでいる感がある。

 

これまで描きためた絵を毎日1枚ずつアップしている。

ホームページ上でも折々に載せてはいるが

陽の目を見ないものもある。

 

「本宅」のブログの挿絵にも登場させているから

重複するのも、もちろんある。

でも脇役で、1枚の絵にスポットをあてたものは少ない。

 

そのときどきの思いや背景を短文で綴ってみると

1枚の絵に愛着がまた、生まれてくる。

分身のような気がするからいとおしい。

 

時代というのはありがたいもので、デジタルで

表現ができて、恐れ多くも披歴することもできるのだ。

ひと昔前なら考えられなかったことである。

 

退職してパソコンで絵を描きはじめ

ようやく楽しさを感じ始めているがまだ、わからないことばかりだ。

ツールを充分使いこなしているとも言えない。

何より絵の基本的なことがわかっていないから悪戦苦闘している。

それでもおもしろい。

 

昨年発売された「水彩ソフト8」には

「薄墨筆」というのが追加され、デッサンの味わいが

より深くなったように感じる。

絵の具の色数も増え、パレットで自由に色を練ることは一番の快感だ。

パソコンで絵を描くと言っても脳で描いている。

指を使っている。

脳が喜んでいるように思える。

 

ゆっくりじっくり「描くこと」の愉しさを

パソコンで表現し、遊びたい。

 

今秋は、初めての作品展を予定している。

わくわくしながら、準備を重ねているところだ。

 

追記・・・

日本経済新聞・連載コラム「抗加齢を学ぶ」の

2012年12月9日掲載をこちらにも。

 

   抗加齢を学ぶ『絵や手紙で脳を活性化』

   絵や字を描くことは脳の活性化に役立つ

 

ピカソやシャガール、ミロ、上村松篁、東山魁夷らの有名画家は
そろって長生きで、高齢になっても創造的な仕事を続けた。
一つの作品を仕上げる際は、
デッサンや下絵のために何度も筆を動かすことが多い。

 

手や指の筋肉と目の視覚神経を使えば脳の細胞を
より活性化できるのだ。
手を動かすことは健康長寿に役立っているに違いない。

 

ところが最近は画を画いたり、手紙や日記を書いたりする
習慣がなくなってきた。
手紙のやり取りはメールに代わり、情緒ある言い回しなどに
気を配らず、用件だけの内容になりがちだ。
携帯電話が普及し、手っ取り早く用件が伝えられる社会は便利になった半面、

失ったものも多い気がする。

 

高齢になれば時間はいっぱいある。旅先でゆっくりと
景色をスケッチしたり腰を落ち着けて画も描いたりしてみではどうか。
下手でもいいのだ。また日記をつけ、友達に手紙を書こう。
一日の記録だけでなく反省点や感じたことを整理すれば、
今後の行動計画につながる。絵や文字を利用して脳を活性化し、老化を防止しよう。

 

京都府立医科大学長、吉川敏一(昭和22年生)