子が年金パラサイト!

      

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 わが家に、アメリカンブルーが咲き始めました^^

 

読売新聞の連載「日本2020団塊の世代」2回目の今日は

「年金パラサイト」についての記事である。

 

年金パラサイトなんて・・・

いつからパラサイトという言葉が使われるようになったのか。

寄生虫という意味らしいが、親が老いてなお、自立できない子を養う現実に

いったいこの国はどうなっていくのか、と憂える。

 

総務省の統計や分析によると、35歳から44歳で親と同居する未婚者は

12年で305万人。

うち65万人は失業や低収入で結婚も自立もままならないと推測され

その多くは親の年金に依存する「年金パラサイト」とみられる。

 

山田昌弘教授は、「制度の支え手が必要なのに、支え手となるはずの

現役層が親の年金に依存する現象が起きている」と指摘。

このままでは、依存する子が貧弱、無年金となる将来が目に見えているという。

 

解決策のひとつに、ひきこもりや、無業などの若者を就労支援する

NPO法人の現役層に対する就職支援に期待も集まる。

寮生活を送り、朝食当番やごみ出しといった「日常」のなかで生活リズムを整える。

運営する喫茶店などで接客や調理を体験し、ひとの役に立つことを

実感させ、他との関わりを持ちながら自信を取り戻させ

再出発を後押しする、と、ある事務局。

地味な取り組みだが1年ほどで新たな仕事をみつけていく、らしい。

 

団塊世代の漫画家、弘兼憲史の「島耕作シリーズ」をかつて読んだ。

初芝電気に就職した島は、係長、課長、部長と出世。

このあたりまでは読んだ記憶があるが、結局そのあと

常務、専務、社長、そして会長にまで上り詰めていく。

「島に年金は必要ない。社長のときより年金は減っても

生活には困らない」と、マンガの中で作者は、島に言わせている。

 

掲載当時の累計発行部数は約4000万部。

雑誌掲載当時は「正社員が当然」だった。

90年代以降の景気低迷で、低賃金かつ待遇も不安定な

非正社員の割合は今、4割に近いという。

 

「正社員はなれそうもないない」時代に、夢のあるサラリーマンを

主人公にした漫画を描くのは難しいと、結んである。

 

しかし・・・

非正規雇用が4割に達した責任はどこにあるのか?と

わたしは、このことを重要視し、問いたい。

かつての小泉、竹中コンビが構造改革で、派遣を政策に盛り込んだ結果、

社会はぶっ壊れ、経営理念も感じられない薄っぺらな企業が増えた。

もちろん、企業は潰れてもらっては困るが、福利厚生などの

コスト削減で、社会に還元することなく内部留保に走ると、

結局わが身にも、社会にもしっぺ返しが、ふりかかる。

 

4割の人が非正規雇用・・

年金パラサイトはこのこととも無関係ではないはずだ。

じわじわと社会が、人間が劣化していくことを感じている。