それは、お花を愛でたいということだろうか。
いまの季節、どんな花が咲いているのだろう。
香り、姿をみせていたような気がする。
12月ごろからちょくちょく外泊などしているけれど花を愛でる余裕は無かった。
いつもあわただしく帰って、病院へ戻ってくるのだ。
唯一、わが家のベランダの草花を愛でるも、ほとんどが
冬眠状態で冬枯れのように寂しい。
それでもちゃんと生きているのだから、感心だ。
初めての外泊が許された入院から1か月半ぐらいは
水やりもされていなかったようで、ちょっと心配した。
娘に頼んでも彼女はこちらに来るのが精いっぱいで
溜まった郵便物をBOXから取り出し洗濯物を抱えて持って来る。
3人の小さい子がいるから花達の生存を確認して・・とも
言えない状況もあり少し遠慮していたが
9割ほどの花たちが枯れずにいたのは嬉しかった。
いま陽の当たるリビングに「シャコバサボテン」の鉢が3個
威張って咲いている。
病院生活も3カ月近くになると外の空気が恋しい。
何年も歩いているいつもの川べりを散歩もしてみたい。
コサギが冷たい川面で餌をついばんでいるのが想像できる。
ともあれ、退院したら近くの散歩コースを歩き
願わくば、花屋さんに寄って自分のためにピンクのチューリップの
花束か、優しい色合いのプリムラの鉢を贈りたい。
もうすぐ、その日が来る!と思う。
明日から開始される治療も残すところ2日間となったのだ。
あとMRIを撮り主治医たちとの分析のあと説明を受け
何事もなければ、退院できるそう。
思っていたより早く出られそうなので嬉しい。
世間さまは、キラキラとした陽光のなかで春を迎えている。
わたしにも、もうすぐ春が来る。