勝手知ったる・・・
バタバタと靴を脱ぐのも、もどかしく玄関先で
我先にとわがやに入ろうとするちびっ子たち。
いや、ギャングたちかな(^u^)
小3の長男と今度小学校にあがる真ん中の子、
そして幼稚園にあがるチビスケである。
ばぁばんちは、自分ちよりわがままが効くと思っているのか
まぁ、甘え放題である。
「ばぁばは、ビョーキだから静かに遊んでなさいよ~」
そう言いつつ病み上がりのばぁばに娘はバレーボールの
練習中のための子守を頼んで出かけて行った。
まったく・・・と言いながらこちらも半分目を細めている。
食事を持ってきてくれ、わが家で食べるが入浴など
一切しないことになっている。
しばらく子守だけである。
以前よりちょっとラクだ。
「おとなしくしてなさいよ~」と
言われて素直に守っているのは最初の1時間ぐらいか。
そのうち、ビデオの選択を巡ってそれぞれが観たいものを主張しだし
収拾がつかなくなる。
最近は2歳のチビスケまでが泣き落としにかかり
地団太踏みぜったい、にぃにやねぇねに譲らない。
処世術に長けている。
「いい加減にしなさ~い」
「ケンカばっかりする子は、もうばぁばんちに来んといて!」
きついばぁばだ・・・
カミナリを落としたから、機嫌なおしに
「おいしい紅茶淹れよう~」というと
彼らも好きだから飛びついてくる。
「オレ、りんご」
「わたし、イチゴ」
ティパックを選んでやっていると、2歳が生意気にも
「ゴースケも~」と詰まらせた鼻で、要求し、モコモコした手を出して来る。
彼の名はちなみにゴースケではなく「ソウスケ」である。
黒砂糖を落とし淹れてやると顔をほころばせ飲んでいる。
傍らのお菓子をつまみながらおいしいなぁ。
静かな時間だ。
そのうち、ソウスケが仏壇に備えてあったボンタンを
抱えて持ってきて、剥いてぇ~だ。
今年初めて買ってみた。
酸っぱくないし最近好物になっている。
レモンとみかんをミックスしたような
清々しい香りが部屋中に広がる。
ボンタンを食べ終わるとリンゴ剥いて~と忙しい。
そしてグレープフルーツ~もと言いだしたから、もうおしまい。
「家ではいっこうに食べようとしないのになんでやねん!」
ママが不思議がる。
勝手知ったるばぁばんちは、ごちそうなど
なくても最良の居場所なのだろう。
週に一度ぐらいなら、こちらもちょうどいいかなぁ。
甘えさせている。