大阪市立美術館で開催されている『歌川国芳展』を観た。
大阪は天王寺公園の中にある古びたおしゃれな美術館である。
久しぶりに公園を散策した
ペチュニアが青空を仰いで咲いて圧巻
―――歌川国芳は(1797〜1861)は、幕末に活躍した浮世絵師で
『水滸伝』の英雄・豪傑を浴び、役者絵・美人画をはじめ
西洋の影響を受けた風景画やウイットに富んだ戯画など
さまざまな分野で作品を残している。―――パンフより
奇才浮世絵師と言われる歌川国芳は今年、没後150年に
当たるらしい。
あの時代にあって、風刺やユーモアや斬新さや
そのアイデアにも、感嘆することしきりである。
いまで言うところのグラフィックデザインの走りとも言うべきか。
よ〜く見ると絵のなかに趣向をこらした
ユーモラスな「おまけ」があることがわかる。
観ている人が時おり、クスッと笑いをこらえている。
それにしても平日にも関らず、たくさんの人出である。
館内が暗いのと、絵が小さいのとで目を凝らしてみないといけない。
タイトルのおもしろさ、猫たちの姿態、大きなクジラや可愛らしい金魚を
人間の動向にアレンジし統制された時代のなかではっきり主張をしている。
着物の柄の緻密で何という美しさか!
息を呑むという表現がぴったりである。
遊び心たっぷりなお茶目な絵師だったのだなぁと
妙に親近感を覚えた。
約400点の展示があるらしいのだがとてもすべては見られない。
何しろ人の頭はもっと多いのだから・・・。
6月5日まで大阪は天王寺の市立美術館でやっています。
時間と興味のある方はどうぞ〜〜
まだ間に合いますよ。