この2,3日よく眠れている。
すっきりした目覚めで気持ちがいい。
先週わがやに外泊したとき以来だ。
あのときも、どういうわけかよく寝た。
寝具が温かったこともあるかもしれない。
5歳のかえでがひっきりなしにベッドのある部屋を
訪れてはばぁばの顔を覗っている。
やっぱり幼くても女の子は違うのだなぁ。
ちなみに、最近ぐっすり眠れていることの要因は病室に暖房が入ったこと。
うっかり切られていたらしいのだ。
寒いと眠れない・・・
ぐっすり寝るとからだのすみずみまで酸素が
行きわたった感があり気持ちがいい。
眠れないとき、枕元で安田姉妹のアルバムを繰り返し聴いた。
柔らかい絹で触られているような心地よさ。
故郷での幼ないころを思い出したりもした。
♪もしもしカメよ、カメさんよ♪の歌など、じっくり
耳を傾けるとぷっと吹き出すほど愛嬌がある。
世知に長けているのである。
歌のなかに人生を問うているような哲学さえある。
いまのアドリブいっぱいの子ども向けの音楽も悪くはないが
たまには、しっとりとこのような歌を家族で歌うのも
いいのではないか。
「サトウハチロウ」の詩や歌などと一緒で深い味わいと含蓄ある。
今度、チビたちに唄ってあげよう。
深夜の遊びの中では、初めて「NHKラジオ深夜便」を聴いてみた。
いつも早く寝る習慣のわたしには縁のない放送だ。
放送内容の素晴らしさは、聞いていたから関心はあった。
長寿番組であるらしい。
なんといってもその道のベテランアナが、よどみなく
静かに語りかける話し方がすばらしい。
ゆったりと、こころに届くのである。
懐かしい歌もいいけれど、わたしは年齢を経た
その人だけの生きざまに接することが好きだ。
朴訥と話されるひと言、ひとことにその人の
人生が凝縮されているいるように感じ、胸に響く。
スポットライトを浴びていなくても、十分その人らしさを
生き切っているように思え、拍手を送りたくなる。
思わぬことで、夜遊びならぬ「深夜の遊び」に触れたが
機会があったら聴いてみよう。