検索すると「ものごとに対するやる気が起こらないこと」とある。
調べるまでもないことだが、このところ最大に怠惰になっている。
部屋を片づけられないのだ。
散らかっている。
かつて「片づけられない症候群」というのがあった。
わたしも同類であるかもしれないと思ったりする。
炬燵まわりもパソコンや本や電話が乱雑に置いてあり
ベランダの掃き出し窓のガラスの汚さも目につく。
退院してから一度だけ、天気のいい日に拭いてみた。
雨が降りすぐに元に戻り、またまだらもようを臆面もなくさらしている。
今日はピカピカにしてみよう!とか
隅々まで掃除機をかけて拭き掃除をと思っても
単純な作業すら数日置きの家事になっていい加減な自分にあきれている。
もともと几帳面なたちではなかったし、病後とあっては
グウタラであっていいとわが身を許しているが、気にはなる。
そうしたなか、昨日ようやくこの3カ月間ほどの
収支をエクセルで作成してみた。
入院、通院や薬科代にしても、お金の流れをある程度
把握しておかなければならない。
国の医療制度の恩恵で、最高の治療を受けられ
感謝しているが、予想以上の出費である。
わずかな年金生活の身で、そして病気とのつきあいは、
最低今後2年は続くのだ。
療養と並行してこちらも考えておかねばならない。
入院中の支払いなどは娘に振り込んでもらったり
諸々、実務を手伝ってもらったが本人ではないから
隔靴掻痒の感ありで、なかなかひとつの物事が進まなかった。
例えばがん保険の手続きひとつとっても、
今は保護情報の類で本人でないとできないこともある。
戸籍謄本だのなんだのと添付書類のひな型を請求したり申請するのに
術後の頭のすっきりしない状態では理解したり伝えるのに難儀した。
退院後バタバタしないで、のんびりやろうなどと
思っているうちにすっかりそのグウタラ癖がついてしまった^^
しかし、それが解かれる瞬間もある。
孫っちたちとの遊びである。
チビたちに本を読んでやったり、一緒にアニメのビデオを見たりしながら
「ばぁば~リンゴ剥いて~」
「きなこ入りヨーグルト食べたい~」
などのリクエストに嬉々として応じていると
すっかり身のこなしも軽くなっているのである。
下僕は適度に刺激になる。
チビたちのエネルギーは、ばぁばの「ものぐさ」を
喝破する処方箋かもしれない。