健康長寿の秘訣。

健康長寿を達成する食事は

「まごこはやさしいよ」

 

日本の長寿を支えてきた伝統食を未来へとつなげていくには、食育が大事。そのキーワードとされている「まごはやさしい」は、毎日しっかりバランスよく食べてほしいわが国伝統の食材を示したものです。ただし、日本食の欠点は、食塩の過剰摂取とカルシウムの不足。牛乳でカルシウム、カリウムマグネシウムを補えば、食塩の害も防げ、栄養改善に役立ちます。しかし、牛乳を飲むと乳糖を消化できず、おなかがゴロゴロする人もいます。そこで、乳糖が乳酸になっている発酵乳(ヨーグルト)で摂れば問題がありません。

 

「まごはやさしい」の食材に、西の長寿食であるヨーグルトを加え、さらに日本人のパワーの源である米も加えて、「まごこはやさしいよ」として東西長寿食の融和を提唱しています。

日本人は米食のおかげで肥満も少なく、コレステロールが低いのです。また大豆や魚をたくさん食べればイソフラボンタウリンを多く摂取でき、肥満も抑えられ、コレステロールも低くなり、心筋梗塞の死亡率は低くなります。
生活習慣病の予防栄養学の観点から、積極的な栄養摂取のすすめとして、「孫子は優しいよ!」をこれからもどんどん発信していきたいと思っています。

 

 まごこはやさしいよ

 

 

 

 

抜粋です。

 

家森:二十数年かけ、私たちは基礎研究・病理学の研究を基に、今世界中で蔓延しつつある生活習慣病を栄養によって予防出来るということが分かってきましたから、これからは知識を広め実践していただく生涯食育が大事です。食育を実践するには、食環境を良くしていかなければならないと思います。 ご飯や魚、大豆をおいしく食べて健康長寿になれることは分かっていますが、最も大事な食が身近なところで自給出来なくなっています。日本がお金を払って食を世界中から買い集める事がそういつまでも続くとは考えられません。
日本だけでなく、地球規模で飢餓が心配されています。私たちが証明したような、痩せた土地でも生育する可能性のある大豆などを、あらゆる国でもっと上手く育て、利用する事を考えなければなりません。
また、長寿地域の方々は、毎日の食生活を非常に楽しんでいます。日本では便秘により、高齢者では食が細くなり、血中のアルブミンが落ちてきて、その結果、寝たきり・認知症になり易いので、単純なことですが毎日快便で毎日の食事が楽しく食べられることが非常に大切になってくるのですね。
それに、地球上の皆さんが力を併せて、人類の未来の健康の為に今まで自分達が受け継いできた良い食文化の宝を大事にしていこう、それが保てる条件もよく考えて作っていこうという運動をして頂ければ、やがてファーストフードが蔓延している現代の食環境を良くする事になります。
そして、食を育てるという食育の為には、人を育てる事から考えていかなければならないのではと思います。人を育てる事も大事だし、基本的に『ご飯、大豆と減塩』で成功しているのに、ご飯と伝統食が食べられない日本にしてはいけない。ご飯と伝統食を本当にきちんと育ててくれる人を育てるように考えなければならないと思います。

 

食生活大事ですね。

 

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