雨降りに出かけなくてもいいこと。
寒いときにゆったりコタツに足を投げ入れ、本のページをめくれること。
(まだ手放せない、わたしはコタツが好き・・・)
飽きるほど、花を愛でていられること。
誰にも邪魔されず「時」を謳歌できること。
こんな贅沢な過ごし方があるだろうか。
勤めていたころ、目がショボショボ、肩がパンパンに張っていた。
最大の要因はストレス過多。
適度なストレスは人間には必要である。
過度になるとからだがSOSを発信する。
そんな兆候が盛りだくさんの昨年までの4月。
食欲はあってものどを通りにくい。
痩身のわたしがますます細っていく。
「また痩せた?〜」と私にとっての聞きたくない言葉。
知人友人は容赦なく投げかける。
もっと太りたい、しっかり食べないと、思うけれど
意思とは裏腹になかなか進まなかった。
いま、ゆったりとした時間のなかで
「食べること」が元に戻りつつある。
旬の素材を使った、ささやかな馳走を自分のために作る。
変哲のない一品だけれど、かつて母や義母が教えてくれた
おふくろの味の定番のようなお惣菜。
それらをゆっくり作り、食することのできるしあわせ・・・
華やかさはないけれど、贅沢な食卓。
何がしあわせって・・・
やっぱり時間をゆったり使える優雅さかなと思える。
ショパンを聴き、植物を愛で、ひとりの時を過ごす。
やっぱりしあわせ・・・
画像はキランソウ