朝が好き!

一日のうちで朝が一番好きである。
朝から鼻歌が歌えるほど気分は爽快である。
寝起きの悪さというものもあまり、ない。


小さいころから「早寝・早起き」の習慣がついているわたしは
50代後半の今でもこの慣習からそれないでいる。
そして幸か不幸か朝寝坊というものができない性分なのである。
結婚当初、夫の義父母と同居していたとき
若い嫁の早起きの習慣は少し自慢できた。


早い出勤もない、子育てからも開放され
一人暮らしの気楽な生活のいま
ゆっくり朝寝を愉しんだらいいものを
やっぱり5時前後には目を覚ましてしまう。


早く起きて何がしたいということもないのであるが
静かな朝のひとときは、至福な時間とも思える。
ゆっくりお茶を飲みながら新聞に目を通す。
新聞も最近はウソ八百だから信用できない。
面白くもないが習慣として読む。


早朝の散歩も毎日ではないが、やる。
川のせせらぎや、木々の匂いが新鮮な空気とともに
からだに入ってくる感じがあり、いっそうの心地よさを感じる。


知人・友人が若いころに、といっても40代ごろのことだが
休日はお昼近くまで朝寝坊を愉しんだりするのをみて
そんなに長く寝ておれるなんて羨ましい!と思ったりもした。
わたしは普段より、2時間ほど起きるのが遅くなると腰が痛かったりして
「寝る」ということもエネルギーを要することなのかなぁと考えてしまう。


夜など翌朝のプレッシャーがないのだから
好きな深夜映画でもみて夜更かししたらいいのに
やっぱり11時ごろになるとまぶたが閉じられてくる。
まったく子どものような自分がいやになる。


しかし一方では、朝爽快に目覚め、すっきりと朝を迎えることは
「熟睡しているから」と思え、しあわせに感じたりもする。


この熟睡がくせもので、たまに寝る前に考え事をしたり
面白すぎる本など読むと眠れない。
あんまり熱中する本は就寝前に読まないようにしている。
日中、緊張し過ぎたことがあると、気が高ぶりなかなか寝付けない。


こういうときの朝は、頭がぼーっとして起きたときにしんどい。
動作が鈍く、一日不快な感じが残るような気がして
大事な仕事を翌日に控えていた、かつても
肝心の本番に頭がしゃきっとしないことがあり困った。


そう思うと「眠る」という行為は快適に生きるための
大切な要素になってくる。


今朝も気分よく目覚め、鼻歌が歌える。
セミが鳴き始める前に木々の匂いをいっぱいに吸い込んできた。
熟睡よ、早起きよ、朝よ、ばんざい!


タチアオイ