オレたち・・・

昨日の夕方近くに、潤平一行がやってきた。
プールでひとしきり遊び、お昼寝をすませ
ばぁばの住むマンションで開催される「夏祭り」に来たのだ。


この夏祭りは近隣に住む住人をも巻き込み、けっこうな人だかりになる。
今年の祭りは今までより1時間遅く、1時間早めに終了している。
子どもの好きな「ヨーヨー」やゲームなどの出店があり、どれも人気で
恒例のたこ焼きや焼きそば、おでん、焼き鳥なども実行委員会役回りで準備する。
金券を発行して交換して求めることになっており
子どもたちにとって楽しいそれは、大人にとっては
数年に一度廻ってくる汗だくの奉仕作業となる。


1,000世帯各戸に「ビンゴゲーム」のカードが配られ
それらを持った家族連れや子どもたち、おとなたちが
中庭の会場ステージに集まる。


かえでは昨年、祭りデビューをしたけれど生後半年ぐらいだった。
今年はもの珍しそうに、にこにこしてお兄ちゃんの
あとをくっついて歩いている。
手をしっかりつないでおかないと迷子になりそうである。


例年あった大型のトランポリンは、導入されていない。
小さい子どもの脳に悪影響を与えることを何かの記事で読んだけれど
そのことがひとつの要因かも知れない。
カラオケ合戦も今年はプログラムからはずされている。


こじんまりとした、祭りであるけれど、
それなりに子どもたちにはうれしい夏祭りだ。
とうもろこしを焼く、こんがりした匂いが
夏の夜を彩る。


潤平はつい最近4歳の誕生を迎えたばかりだ。
今年から幼稚園に通いだした彼は、少し見ないあいだに
日に焼けていちだんとたくましく見える。


1歳半のかえでも何でもお兄ちゃんのまねばかりする。
食べる物も飲み物も同じでないと気がすまない。
お兄ちゃんのたどたどしく読む絵本をぴったり横に
くっついてニコニコして聞いている。


潤平得意の「でんぐり返り」も同じようにやってのける。
よく見ているなぁと感心していると
何回でもばぁばやママを呼び、くるりとからだを返してみせる。
ちゃんと自己主張をしているのだ。


潤平は早くから口は達者だったけれど
幼稚園に行きだし、いちだんと拍車がかかっている。
「オレは・・・」が昨日は「オレたち・・」になっており
ひぇっ、ばぁばはびっくりする。


その達者な彼らと、明日はお盆前の墓参に岡山まで
行くことにしていたが、ふたりして今日は高熱をだしているらしい。


昨日、帰宅が夜中になったことと、夏祭りで大勢の中にいて
ちょっと気が高ぶっているせいもあるかも知れない。


「オレたち、熱下がったから・・・」元気な潤平の声が聞きたいものである。



せっかく出した浴衣と帯・・
出番は今度にしよう。