今日の昼は・・・

朝、NHKで細川護熙元総理の「晴耕雨読」という番組を観た。
政界引退後、彼は焼き物をし、書を読み、茶をたしなみ、
茂る植物を愛で湯河原の森深い庵で過ごしているそうである。
俗世間から離れ一切の無駄を省いたような生活ぶりには感動した。


焼き物をしていることは知っていたが、野菜を作り
自炊をして心豊かに、暮らしているなか
来客に蕎麦を自らゆがき、もてなしたりもしていた。
何と言う贅沢で心洗われる生きかたなのだろうかと思う。


彼の蕎麦に触発されたわけではないが、
お昼に蕎麦を食べたくなり

メインは「茶そば」にしてみた。




そして
「シメジの炊き込み飯」


あり合わせのの野菜を利用しての天ぷら
ゴウヤ、しし唐、茸などの。


香の物は、自家製の糠漬けである。
人参、大根、きゅうり、そして茄子だ。
糠漬けは、あまり長く漬け込まないのが
しゃきしゃきしておいしく感じる。


そばつゆも自家製だ。
まとめて作り2リットルのペットボトルに入れ
冷蔵庫で保存している。
だしは、昆布、かつお節、干ししいたけで取り
みりんをたっぷり使う。
味がまろやかで、なかなかのおいしさである。


自家製がもうひとつ・・・
お茶は、採取したドクダミを乾燥させたものと
柿の若葉を摘み取り干したもの
そして中国のとあるところで求めたウーロン茶を混ぜる。
これを毎日やかんで煎じるように沸騰させ冷やして飲む。
口当たりがスッとしてわが家のお客様にも
好評なのである。


細川氏の生活にはもちろん及ぶべくもないけれど
手作りを心がけている点に関してはひけを取らないかも知れない。


シンプルで多くを望まず、清貧な生活は、今の年齢に
なればこそ味わえる果実のようなものではないだろうか。


こういう暮らしも嫌いではない。