JOKEに現れた国民性

それぞれの国民性を言いえているジョークを。
(先刻ご承知の方も多いでしょうが)


『客船の沈没』

豪華客船が沈没に瀕し、多国籍の人々が救命ボートに
競って乗り込まんとした。
しかし定員オーバーで、男性乗客に降りてもらわなければならない。
そこで、船員は叫ぶ


アメリカ人には、
「あなたはここでヒーローになれる」 と。
アメリカ人は、ガッツポーズをして海に飛び込んだ。


次にイギリス人には、
「あなたは紳士だ」 と。
イギリス人はうなずいて海に飛び込んだ。


ドイツ人には、
「あなたは飛び込まなくてはならない、それがルールだ」 と。
ドイツ人は納得して海に飛び込んだ。


日本人には、
「あなた、飛び込まなくていいんですか?
ほかの男の人は、みんな飛び込みましたよ」 と。
すると日本人は、左右を見渡すと慌てて海に飛び込んだ。


中国人には、
「海に美味しそうな魚がいっぱい泳いでますよ」 と。
中国人は、上着を脱いで網代わりにして海に飛び込こんだ。


韓国人に言おうとした時、ある一人がそれを制したので、
「何故止めるのですか?」 と。
「やめておけ、後で服が濡れたと謝罪と賠償を要求される」


『最高の暮らし』

「最高の生活は、どんなものだい?」
「アメリカで給料をもらい、イギリスの邸宅に住み、
中国人のコックを雇い、日本人を妻にすることさ」
「じゃあ、最低の生活は?」
「中国で給料をもらい、日本の住宅に住み、イギリス人の
コッ クを雇い、アメリカ人を妻にすることさ」


『一昔前の日本人』
何かめぼしい商売はないかと、アメリカにやってきた
日本の商社マンが、ニューヨークで J.ソロスと会食をした。
商社マンはさっそく、金ならいくらでもある、
あんた何かいい売り物は ないか、とブロークンな英語で
アドバイスを求めた。

静かな昼食の雰囲気を壊されて、不機嫌になったソロスは、
そのカネ、カネと叫ぶ日本人を哀れんで言った。
「こう言っちゃなんだが、カネなんぞより、はるかに大切なものが
たくさんあるってことをあんたに教えてあげよう」
「オーケー」と、商社マンは更に続けた。
「ハウ・マッチ?」



ということで、ちょっぴり皮肉ったジョーク話の紹介である。



『客船の沈没』など、隣百姓(たえず先達者の行動を気にして倣う)は、農耕民族の日本人の特性を言い得ていないだろうか。
さすがに最近は「個」を主張する世代が多くなり
さほど他人の目を気にしないようにもなっている。


もっとも、健康に関する食材などがメディアで紹介されると、
あっという間に売り切れてスーパーの棚から商品は消える。


皆が使っているから、時代に取り残されないようにと
さして必要でもないものを買うシニア世代も。


これなどは、 日本人が他者とたちまち同調する国民性を
大いに感じさせる実証である。
他におもねることなく、自分の目で確かめ、感じて判断し、
なおも自らの直感を大切に「自分」を生き切りたいと思う。