生き方・人

「ポジ出し」

初めて耳にする言葉である。 NHKの若手知識人だけを集めた討論番組のなかで 一人の参加者が出した造語だという。 人との関わりのなかで非難や、あら探しをする「ダメ出し」が 幅をきかせる議論はやめてみんなでポジティブ、つまり 前向きな改善策に知恵を…

「塗るぜいたく、パンのお供」

と題したジャムのランキングが過日の日経に載っていた。 おいしそうな珍しいジャムのいろいろ。 1位は、「クレーマ・ジャンドゥーヤ」 ローストしたナッツとチョコレートのペースト。 チョコレートの甘さとナッツの風味が溶け合って いくらでもパンが食べら…

喫茶店考

[最近、喫茶店に行かなくなったわぁ]知人が言う。 わかるような気がする。 「ケチになったわけではないのだけれど、 もったいないと思うようになったのよね。」 わたしもよほどのことがない限り足を向けなくなった。 画像はお借りしています。 最近の喫茶…

ブログの効用

今さらではあるが、ブログの「カテゴリー化」を進めている。 拙文を記したそれも来月から3年目を迎え 内容を整理したい気持ちに駆られた。 関連する記事を分類してみたくなったのである。 カンピサクラ 昨年描いたものです こんなことは、ブログ開設当初から…

岸和田弁と孟母三遷

NHKの朝のドラマ『カーネーション』もいよいよ終焉である。 このドラマの舞台である岸和田は、建武中興(14世紀)のころ 楠木正成の一族、和田高家が大阪南部(泉州)の海辺(岸)の脇に 築城(城の堀には海水を導入)したことに由来している。 この岸和…

根回しは必要悪か、必須の善か

年度末を迎えたこの時期は、諸々団体の総会のシーズンでもある。 末席に連ねているわが住居の理事会もご多分に漏れず集会室で催した。 10棟あるマンションを5つの街区に分けており、そのなかの 小さな部会理事会の総会である。 最終的に全体の総会を市の…

歌舞伎座の華になりたい

朝から霧のような雨である。 わが家のちびっ子たちは、盛大に遊んでくれ 部屋は大あらしのあとのごとく散乱している。 なんぞ盗賊にでも入られたかと思うほどである。 そのチビたちが、昨日は幼稚園が引けると 婿殿の実家に行くといい、急に手持無沙汰になっ…

甘え上手は生き上手?

子どものころから人に甘えるのが下手だった。 なんでも人に頼らずホイホイと自分でやってしまう。 良く言えば自立心旺盛なのだが、別の見方をすれば、 生意気このうえないことになる。 この歳になって「下手な生き方をしてきた」とつくづく思う。 万博公園の…

家族も重荷背負う

親が子を、子どもが親を、そして夫が妻を(介護など) 虐待する事件があとを絶たない 昨今の世相の反映か、リストラ離婚も増えるなど ぎくしゃくした夫婦や親子間の胸の痛むニュースが多い。 そうしたなかY紙の「結婚指輪してますか?」というコラムを 毎回、…

ブログの怪・愉快な話し

昨年来、愚図って眠っていたノートパソコンが いきなり目覚め、快調に動いていることは 大きな驚きでわたしにとって、ひとつの怪事件に思えるのだが 最近また、おもしろい「ジケン」に遭遇した。 わがブログのアクセスが日ごとに増えていることである。 いつ…

旧いモノを見直す

家にいることが多いと、だんだんおしゃれ心が薄れる。 からだを締め付けない楽な服装を好むようになる。 若いころは、部屋でくつろいでいても着るものには 頓着していたような気もする。 年齢のなせる業か不精に拍車が、かかり 最近はとくにラフなスタイルが…

向田邦子の世界

震災以降、「絆」という言葉が特に大事にされるようになった。 夫婦、兄弟、地域社会において人間のぬくもりを今ほど切望することも 珍しいかもしれない。 それほど他との絆や縁を大切にしたい気持ちが強いとも言える。 向田邦子は、エッセイや小説のなかで夫…

「和顔愛語」(わげんあいご)

この言葉が好きだ。 座右の銘にしたい好きな言葉は多いが、これは日常心がけていることであり 一番、ぴったりと胸にせまる。 亡き夫の母が教えてくれたもので 仏教の法華経のなかに出てくる「和顔施」で 寄付などと同じように布施のひとつであるらしい。 ニ…

人間、この未知なるもの

正月の2日に開催された「還暦同窓会」なるものに出席した。 正直言って「ひとの顔」が、ここまで変わるのか、という思いを強くした。 同じように他から見れば、こちらも「痩せたねぇ」と 言われっぱなしだったから、やつれたように見えただろう。 良くも悪くも女…

初詣のはしご

シニアナビのジオさんは「ふるさと編」で足湯のはしごを したことをブログで紹介されていた。 わたしもその体でいこう(^^♪ お正月の帰省はずいぶん長いことしていない。 したがって初詣も、実家では久しぶりの詣でとなる。 ジオさんは山口県らしいが、こちら…

帰省

ベランダの強い風の音で目覚めた。 まだ暗い朝方の5時前である。 夏ならさわやかなウォーキングでも始めてもよさそうな時間帯。 寒に入るこの時期の寒さと来たら・・・ もう一度布団にもぐろうかと思いながら こたつのなかでゆっくり瞑想にふける。 こんな…

一の心、初の心、正の心で

一というはじめの数にふみだす 日なり今日なり正しくあらん 九條武子(明治20年〜昭和3年)大正時代の歌人 初日の出こそ拝まなかったけれど、一日が明けただけで 気持ちがあらたまる。 昨日と変わらない今日なのに静謐で気高く、手を合わせたくなる。 昔から…

除夜の鐘 

除夜の鐘は暗い遠いい空で鳴る。 千万年も、古びた夜の空気を顫〔ふる〕はし、 除夜の鐘は暗い遠いい空で鳴る。 それは寺院の森の霧〔きら〕つた空…… そのあたりで鳴つて、そしてそこから響いて来る。 それは寺院の森の霧つた空…… 中原中也の「除夜の鐘 」で…

貧すれば鈍する?

さほど忙しくもないのに、気持ちはせわしない。 内職程度の仕事も昨日で終わりホッとしている。 ぼつぼつ迎春準備をしよう・・・ 年末を終えると、新春の幕開けである。 新年度に向けて諸々が動き出す。 就職活動を通過した新人社員も胸ふくらませて、 その…

断捨離(だんしゃり)

断捨離が1年ほど前からブームらしい。 断捨離とは、物と自分の関係を見直すことによって 自分の価値観に気づく行いだという。 もともとは、ヨガの断行・捨行・離行から「行」をとって 並べた造語と言われているが 断捨離は、「行」と言っていいのかもしれない。 …

今年の漢字、わたしの場合

今年の流行語は、震災・原発のこともあり「絆」に決まった。 ほのぼのとした人の温もりを感じさせる言葉である。 わたしは、わが身に今年一番の象徴する言葉として 「壊れる!」を挙げたい。 ひと文字にすると「壊っ」となるのだろうか。 パソコンの不具合について…

自分のために

「手帳まっ黒症候群」と呼びたいほど、スケジュールが 詰まっていないと、不安なひとがいる。 知人女性もそのひとりである。 Y子は70歳を少し過ぎている。 今年の春、脳梗塞に見舞われ、半年を経ずして再発した。 元気いっぱいで若いころから火の玉のように熱…

危機管理意識

最近、とみに怖がりになった。 杞憂とまでいかないけれど、心配性になったと言える。 特に幼ない子どもの行動には、ハラハラすることが多い。 一瞬たりとも目を離せない。 家庭内においては、テーブルクロスやポットのお湯など 大人にとっては普通のことが乳…

いよいよ、年金受給手続き

60歳の誕生3ケ月前に「年金手続き」に関する書類は 届いており、記入だけは早々に済ませていた。 誕生日を過ぎてから提出することになっている。 郵送するか、年金事務所に出向くか迷ったが 記載漏れなどがないか心配になり、けっきょく持参した。 「住民コー…

共通の悩み

わがマンション理事会の広報を仰せつかって半年が過ぎた。 10棟あるなかの2棟ずつが一つの単位の「部会理事会」になっていて わたしの居住している部会の世帯数は220軒超である。 全体の総世帯数は1000軒ほどになる。 「コミュニティ新聞」は既に…

秋の叙勲者の中に・・・

今年の秋の叙勲受章者が発表された。 叙勲は、国及び地方公共団体等の公務に従事した者で 国家又は公共に対し功労のあるものに、勲章を授与され 多くの民間人も含まれる。 民間叙勲は、議員の口利きで指定の推薦母体が候補者の詳細履歴 を様式に従って作成し…

黄色いバラに囲まれて

いつだったか、シニア・ナビの「おしゃれな猫」さんが 赤いバラについての微笑ましいエピソードを綴っておられた。 バラについての蘊蓄になると、わたしも披瀝したくなる。 加藤登紀子の「百万本のバラ♪」は大好きな歌で あの低いトーンで涼やかに、さらりと…

やれやれ・・・。

月末を迎えた。 1か月の何と早いこと、 1日も1週間も、あっという間に過ぎる。 年を重ねるのが早いわけだ。 毎度のことながら、月末処理の諸々に追いかけられ 「人の良さ」から、わが身を絞めている格好である。 ボツボツ、そういうことから足を洗ったほう…

隣の芝生

たまに知人宅を訪れ、よもやま話に花を咲かせる。 そして他人の家のインテリアを覗くのが大好きである。 特に似たような間取りのわがマンションの住人だとよけいに興味を惹く。 様々な住まい方が、当人の生き方を反映しているようで、おもしろい。 わが家は…

名刺交換のマナー

職を辞し名刺を持たなくなった、というより 名刺がなくなったと書くべきであろうか。 爾来(じらい)個人のつきあいでそれを渡す必要がなく ますます「名刺」とは無関係になってきている。 ビジネス用の名刺には社名や部署、役職、名前、 最近ではEメールの…