家族

「ちくちく言葉とあったか言葉」

昨日の夕方「潤平ご一行さま」がやってきた。 エレベータまで出迎えると、潤平とかえでが勝手知ったる わが家に、飛ぶように走りこむ。 かえでも同じように、足がもつれそうになりながら、跳ねている。 最近なんでも真似る。 過日、息子夫婦と娘夫婦から贈ら…

潤平の初恋

あれ? 気がつくと携帯に着信履歴が並んでいる。 娘からだ・・・。 カバンのなかに入れたまま、よく忘れる。 何かあったのかと気にかかり電話するが、出ない。 ようやく3回めぐらいに、つながったかと思うと 「ウウッ、うっうっ・・・」潤平が泣いている。 …

嫁の正月

息子は、結婚と同時にだんじりまつりで有名なK市に移り住んだ。 私鉄沿線の最寄の駅から徒歩5分ほどのところに居を構えている。 だんじりに熱血を注ぐ彼は、そのためにわざわざその地に 住まいしたようなものだ。 結婚して2年ほどが経つがわたしがその新…

ウルウル、ほんわかクリスマス

まったく齢を重ねるとは、こういうことか。 涙腺が弱くなり困る。 潤平の初めての「クリスマスコンサート」である。 一番先に潤平の3歳児年少組みの登場である。 はにかみながら、列をなしてステージにあがると めいめいの父、母の顔を捜し嬉しそうに からだ…

手作り嗜好

高齢者の自立ということに関わらず「基本的には自分のことは自分でやる」 というのが、わたしの信条でもある。 なぜ、そのような思いが強いかというと、 実母を見てきたせいかも知れないと思う。 母は、同じ敷地のなかに長男夫婦と住んでいたけれど たいがい…

「だんじり祭り」

今週末に、わが町の祭りがある。 各町には寄付金の多寡を記したビラが貼られ 提灯や、やぐらなどが設置され、その準備が進められている。 夕方、近くの川べりを散歩すると 甘い金木犀の香りと寂しげな虫の音とともに 遠くテケテン、テケテンという,お囃子や…

驟雨

ひんやりとした朝である。 しっとりと霧のような雨が降っていて 昨日の真夏のような暑さが嘘のように感じられる。 カンカン照りの昨日は、潤平の初めての幼稚園の運動会。 ばぁばも朝から張り切ってみに行って来た。 小さい園児たちが列をなし、音楽に合わせ…

小さな感動と杞憂

朝から突風が吹き、雨混じりのお天気である。 台風の影響で少し涼しさを感じるけれど 「大丈夫かなぁ」と昨夜から、不安だった。 今日は、初めて経験する潤平の「敬老参観日」である。 敬老の日に、ちなんで祖父母を幼稚園に招く行事らしい。 いまどきの幼稚園は…

何もできないけれど・・・

娘のところは、昨年から良くないことばかり続いている。 「いまはじっと耐えるしかないわ〜」 娘が嘆くほど予期せぬことが起こっている。 それは、主にムコ殿の身に降りかかってきたことだけれど 夫婦関係や家計にも響いてくる。 仕事のなかでの不運といった…

久しぶりに・・・・ぽたぽた

猛暑が続き、亜熱帯のような毎日に辟易しているけれど 早朝の散歩は、秋が忍び足で訪れているのを感じる。 川沿いの草を刈ったあとは、稲穂のような枯れた匂いと 虫の大合唱である。 日中暑いときは、どこへも出かけたくない。 このところ、わが家を少しずつ…

お盆のなかで

昨夜遅く、息子夫婦と、娘たち一家は帰っていった。 近くに住んでいるせいか、どんなに遅くなっても わが家に泊まることをしない。 本当は土曜日の今日、みなが集まることになっていた。 息子夫婦の都合で急遽、金曜日の夜仕事を 終えてわが家に集まることに…

世代交代

娘一家と平日の今日、夫や義父母の眠る岡山まで墓参をしてきた。 最近はムコ殿の仕事の都合で息子夫婦と休みが合わなくなり みんなで一緒に行くことができない。 2年ほど前に結婚した息子も、長男としての 自覚が出てきたのか、親に促されなくとも、夫婦で…

反抗期

携帯の着信音が鳴り、覗くと娘の番号である。 「もしもし・・」と返答しても何も聞こえない。 え?潤平がいたずらしたのかと思っていると 「うっ、うっ・・グ・グググっ・・」と声にならない声が・・ 「ばぁば・・うぅ、うっ・・・」と潤平が電話口でしゃくり声を…

オレたち・・・

昨日の夕方近くに、潤平一行がやってきた。 プールでひとしきり遊び、お昼寝をすませ ばぁばの住むマンションで開催される「夏祭り」に来たのだ。 この夏祭りは近隣に住む住人をも巻き込み、けっこうな人だかりになる。 今年の祭りは今までより1時間遅く、1…

DNA

「可愛い〜〜!!ほんまに可愛いわ〜!」 潤平と楓を、ぎゅっと抱きしめては「可愛い、可愛い」を連発し 子育て真っ最中の娘が、感慨深気に言う。 娘は30代に突入する前に結婚し、それなりに会社で男性に伍して働いていた。 休日など自分のことで精いっぱい…

ひと区切り

シダレカツラ 朝から散歩をかねて墓参りをしてきた。 田舎のひとって足しげく通うのか、どのお墓を見渡しても 草一本生えていず、瑞々しい花がいれてある。 わが実家の墓も特に義姉がよく面倒をみてくれているようで、 きれいに掃除され、すっきりとしている…

やれやれ!

空港着陸直前 伊丹空港を午後3時前に発ち、午後4時前に宮崎着。 快晴でこころなしか、風が冷たい。 口蹄疫の影響でザワザワしていないだろうかと 少し心配したが案に相違し静かである。 わが家まで1時間ほど高速バスに乗ると 「消毒マット」で足を拭けと案…

スピッツのような・・・

ゾリナ 母をワンちゃんに例えると、愛らしい顔立ちのスピッツのような感じがする。 親をワンちゃんに譬えるなど、不謹慎であるけれどいつもそう思ってしまう。 特に晩年、2年ほど病み、病院の世話になることが多かった時期、 クルクルと回る大きな目と、笑…

母の味

実家から「チマキ」が届いた。 竹の皮で包んだ風流なこの食べ物を小さいころは さほど好きではなかったが懐かしく「おいしいなぁ」と 感じるようになったのは年齢を経たせいか。 食べ方は、ひとくち大の大きさに切り醤油をかければよい。 黄な粉と黒糖を混ぜてま…

ありがとう

ケニーキンデル・ヨーゼン 夫の祥月命日が過ぎた。 1年に一回しか訪れないその日。 しかも誕生日が重なっている。 生きていると、今年は60歳。 長い闘病ではあったが気持ちも容姿もしなやかで、若かった。 自分の苦を推して家族のことばかり心配する優し…

ある晴れた日に・・・

ゴールデンウィークも終わり、また静かな日常が戻ってきた。 隠居人のような生活者のわたしも、それなりにやることはあり なるべく自分に負荷をかけないよう、以前のバタバタ生活にならないよう 選びながら毎日を送っている。 退職して、1年が経つ。 なんと…

薫風の季節はせつなさが募る。

今日から5月。 1年中で一番好きな季節でもある。 ゴールデンウィークも始まった。 毎日が日曜日のような今のわたしには そう喜ぶことでもないが、この季節の この時期はこころが、落ち着かない。 まとまった休みを多くは身近なところから 国内外で家族の絆を…

母は強し。

孫の潤平がママと妹のかえでと3週間ぶりぐらいにやってきた。 この4月から彼が3年保育の幼稚園に行きだし、 以前ほど会えなくなっている。 3歳児の潤平がわが家の玄関に入りなり発した言葉は 「あのオレなぁ・・・」である。 つい最近まで「あのね、じゅんく…

作ってみた・・・

昨日は大きいアジをいただいた。 平アジ(真アジ)らしい。 タタキやお造りにするには、鮮度がもうひとつのようである。 塩焼きにするか・・・ おろしてから小さく削ぎ、から揚げにして南蛮漬けにするか・・・ 迷ったけれどそうだ、つくねにしよう!と思いつい…

ぜったい死んだらあかん!

先日の裁判員制度の中での判決の報道を目にした。 「職場で自殺未遂をした息子を母親が殺した」という事件に ついての裁判員の酌量が施された判決である。 植物状態になったことを悲観するその息子の妻を慮り また医療保険がきかないために莫大な医療費がか…

生きた証し

夫が他界して5月で7年になる。 自分の誕生日に旅立った。 生きていると今年、還暦を迎える。 この7年ほどの月日は、ずいぶん遠いことのように思われるし つい最近のことのようにも感じる。 居ない、会えない、話すことができない、手の届かないところに …

少し冒険・・・

今日の夕餉は、ブリのお魚がメイン。 体長78センチほどの大きい片身である。4分の一をいつものように刺身にし それでもひと晩では食べきれない。 残りの4分の3を照り焼き、塩焼き用に ラップにくるみ、保存。ブリの白子もついでに求めた。 こちらは1キ…

ふうっ、疲れた・・・。

今日は、娘のところのチビさんたちを午前と午後に分けて預かった。 夜、娘たちご一行は、夕食をこちらで済ませ、ついでにお風呂にはいり退散していった。 車で10分ほどの距離に住んではいても会うのは、そう多くはない。 可愛いおチビさんたちであってもべた…

いまの季節に・・・

久しぶりの明るい日差しにやっと春を実感できる。 この数日間の寒かったこと・・・ まだ冷たい風があるけれどマンションの中庭では 春休みの子どもたちの歓声がが聞こえてくる。 10階のベランダから見下ろす庭にはピンクや白の桜が ほのかに咲いているのが…

今日の夕餉は・・・

大阪は八尾市特産の「若ごぼう」を使ったきんぴらを作ってみた。 若ごぼうは今の季節しか手に入らない。 ごぼうというにはまだ成長期で小さく 柔らかい茎とひげのある根が味噌きんぴらにすると お酒の肴によくあいシャキシャキ、コリコリしておいしい! 茎は3…